鎌倉好き集まれ!チャウさんの鎌倉リポート・第5号(2004年2月14日)

梅、梅、梅…、え? もう桜??

安国論寺にて

春ですね、バレンタインデーですから(??関係ないか(笑))
でも、そのバレンタインデーの今日、春一番が吹きました。
だから春。(←単純過ぎ。明日からまた寒さが戻るらしいのに!)
そして、現在(2/14夜)、外では春雷が轟いています。
そんな2/14に、私は春を探して鎌倉散歩をしてみました。
やはり、この時期は梅ですね。梅が其処此所に咲いていました。

まず、私が良く訪れる安国論寺を覗いてみました。
白梅はまだまだ三分咲き程度で寂しい感じでしたが、
本堂脇にある紅梅は今を盛りとばかりに見事に咲き誇っておりました。
水面に浮かぶ梅の葩と可憐な花。
近付くと匂う心地よい薫り。
「折りつれば袖こそにほへ 梅花ありとや ここにうぐひすのなく」
      (古今和歌集より)
鶯の歌はまだ聴かれませんでした。
続いて訪れたのは日本に四つある日本三大天神のひとつ「荏柄天神社」です。
こちらはほぼいい感じでした。
本殿両脇に紅白の梅。それはそれで見頃でしたが、
裏山の梅も見逃しませんように。こちらも負けじと綺麗でしたよ。
本殿右脇の紅梅は鎌倉で一番早く花を付ける梅の木なのだとか。
そう言えば…、

荏柄天神社を直系とする太宰府天満宮にも、本殿右脇に太宰府で一番に花を付けると言う梅の木があります。「飛び梅」と名付けられています。
「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」
と菅原道真公に詠まれ、京都の菅原道真公の屋敷に植えられ、とても愛されたこの梅の木は、
太宰府に左遷されることになり、梅の木との別れをとても哀しんだ道真公がその生涯を終える日に、京都から一夜のうちに太宰府に飛び、現在の地に根付いたと言われています。
鎌倉の天神様にも同じような位置に一番早く花を付ける梅の木があるとは天神様の粋なはからいなのでしょうか?
何ともバレンタインデーにふさわしい話であります。
しかし、天神様には
中途半端なカップルが訪れるとその仲を裂いてしまうと言うお話しがあるのです。
ある人が事の真偽を問うたところ、太宰府の宮司様は
「まぁ、噂話ですな」と穏やかに笑われたとか。

天神様の家に生まれた子供は可哀想なんですよ。
受験に失敗するわけにいかないのだそうです。死活問題ですから(笑)
今はちょうど受験シーズンですね。
何処かの天神様のご子息で、現在苦しんでいる人がいるかも…

荏柄天神社にて

鶴岡八幡宮にて

荏柄天神社をあとにして、鎌倉駅へとのんびりと歩いていたら、
鶴岡八幡宮に着いた時にちょうど夕暮れとなりました。
「夕暮れ時の梅の木を撮りたいな」と思ったら丁度良いところに梅の木が!!
運良く素敵な景色に出逢ってしまいました。

景色を楽しんだあと八幡様内の自販機で梅のジュースを飲んだら紙コップを捨てるゴミ箱が無くて慌ててしまいました。
はい、ご安心下さい。紙コップは鎌倉駅のゴミ箱に捨てました。
でも、自販機の横にゴミ箱を置いて欲しいなぁ。
鶴岡八幡宮をあとにして、
段葛をとぼとぼと歩いていましたら、
雪の下カトリック教会の近くで…。

確か去年もこのサイトで紹介されていたと思いますが、
これ、早咲きの桜ですよね。
段葛の両脇に数輪だけ淡いピンク色の花を咲かせていました。

春ですねぇ…。

段葛にて

鎌倉の梅と言えばこれが本命??

鎌倉の梅と言って忘れられないのが、これです。私の場合(笑)

「桜は酒宴。されど梅は句のひとつもひねろうなどと風情のある物」と言われますが、私は、梅も最後はこれで締めたいと思うのであります。
私と同じ意見の方はいらっしゃらないでしょうか?
では、ひとまずお先に失礼しまして、
「ゴクゴクゴク、ふ~~~」
極楽(笑)

ではまた!!