鎌倉好き集まれ!eggmanさんの鎌倉リポート・第22号(2003年7月1日)

塀シリーズ その4

一見味気ないと思う ブロック塀 でも、私はこれは結構雰囲気あるように感じていますがいかがでしょう。

原因を考えてみると、一つは 塀の古さ、もう一つは 建物自体の魅力 から来ているのではないでしょうか。 古さの魅力は 額の皺の深さ のようなもんではないでしょうか。

ここは、前にもご紹介しましたし私以外にも述べていらっしゃる方の多い、安保医院 です。
御成通り、裏駅のロータリーから海方面に行く途中の右にあります。今は風致保存会が借り上げていて事務所にしていて、無料公開していますので是非お寄りください。

余談ですが、この積み方は危なっかしく見えます。地震か津波でひっくり返らないでしょうか。
対策:ブロックは交互に積む。 

ブロック塀でも

コンクリート

これは正しくは外壁です。 しかも新しいマンションのです。
これでも結構雰囲気あると思うのは、その原因が私は、建物にあるのではなく 陽射し にあるのではないかと思っています。葉っぱの影が天然だから、でしょう。
こちらは 文句なしの一品 と私は評します。

天然素材の魅力は 不規則性 にあると思います(より正しくは 特定の周期性が強くないのをひとはいいと感じる)。一頃 1/f ゆらぎなどというのが流行りました(今でも否定されてはいません。一通り 語り尽くされ、でもその後の発展はないので静観されている、という感じかと思います)。
コンクリやブロックが 殺伐・荒涼・味気なく・無機的・非人間的・冷たく 見えるのは 規則的だから という解釈です。

こちらの建物は 寸松堂。昭和初期の歴史的な建造物で市指定景観重要建築物になっています。

今この隣で大騒ぎが起こっています。同じようなことは 裏駅 のロータリー左 でも、由比ガ浜や長谷 などでもたくさん起こっています。目を転じると日本のそこらじゅうで起こっています。
市は 生垣 などに助成を出してはいますが、もっと大きなところでどうかと思わせることをしているように思います。

板塀