鎌倉好き集まれ!eggmanさんの鎌倉リポート・第29号(2003年10月15日)

江ノ電 5 夜景(2)長谷~七里ヶ浜 と「12-34」

前に二度ほど
「江ノ電は 昼間 12 分間隔、藤沢-鎌倉 片道 34 分」と
書きました。
このことから色々なことがわかります。

そのひとつに、
これまで当たり前のように書いてきた、
「同時に走っている本数が6本」ということがあります。

図で書くとわかりやすいのですけど字だけで簡単に書きますと
自分が鎌倉を出発したとして、
自分の前には 12 分前発と 24 分前発が走っています。
36 分前発のはすでに藤沢を折り返しています。
つまり一方向に三本、それが両方向、
あわせて6本、ということになります。

長谷駅;藤沢方面へ出発
 今回は写真と文の脈絡がありません。

必要な車両数もこれから簡単にわかります。
それぞれが重連
(江ノ電は二両編成で1単位で、それが二つつながること)
で走るとしたら、6×2で 12 編成必要、となります。
現在 15 編成あるようです。

したがって、
12 編成走っていて残りの三編成は休んでいる、と
いうことです。

極楽寺駅; 虫の音のみ...
一号ポストは長谷駅と稲村ヶ崎駅にもあります。

稲村ヶ崎駅;
鎌倉からみて長谷に次いで二つ目の交換駅

電車の交換(電車の行き違い)についてもわかります。

江ノ電は単線(一本の線路を上りと下りが交互に走ること)
なので、
必ずどこかで行き違わなければなりません。

では実際に 鎌倉-藤沢 間で、何回交換するでしょうか。

一つの考え方で、走っている自分からみて
自分と同じ速度で反対からも走ってきますので
12 分走行分の距離を行く中間で
反対側から同時に出発した電車と会うことになります。
つまり6分で対抗電車と会うことになります。

つまり 鎌倉-藤沢 36 分弱の間に
6 分ごとに 5回 交換することになります。

七里ヶ浜駅;モダンな駅舎だが、夜はひっそりの無人駅
夜には旧型の後姿が似合う...

交換場所は
鎌倉から見て順に
長谷駅、稲村ヶ崎駅、峰が原信号場、江ノ島駅、鵠沼駅で
順に、鎌倉から 6,12,18,24,30 分という位置になります。
これが、前に書いた
「鎌倉、稲村ヶ崎、江ノ島、藤沢では
12 の倍数の分に発着する」ということにつながります。

余談ですが、峰が原信号場は電車が行き違うだけの場所で、
乗り降りができません。
でもかつては駅だったようです。
江ノ電の廃駅はたくさんありその一つです。

出発進行! 稲村ヶ崎駅を藤沢方面へ

ちょっと別の考え方を書いておきます。

ある一地点で見ていると仮定すると
12 分に一往復電車が通ることになりますから
平均6分ごとにどっちかへの電車が通る、
ということになります。
交換場所では 12 分に一度二本が同時に通ります。
いずれにせよ、一時間につごう 10 本通ります。

シャッターチャンスなどスケジュールに使えます。

ひいてはその日に撮る写真数がわかり、
必要な駒数も準備できます。

電車の時間割はどれだけの時間で次の場所に移動したらいいかの目安になります。