鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第33号(2009年9月27日)

朝夷奈切通を行く~十二所神社と浄妙寺

十二所神社

鳥居と本殿

やぐら?

 朝夷奈切通の鎌倉側のスタート地点が、バス停の十二所神社です。鎌倉駅から金沢八景方面行きのバスに乗り、ここで降りて歩き始め、金沢八景側へ抜けて行くのが、朝夷奈切通ハイキングコースなのです。今回はその逆を歩いています。

 十二所神社(じゅうにそじんじゃ)は、天神七柱と地神五柱の合わせて十二柱を祀る神社で、十二所神社という名前になったようです。元々は1278年頃には、熊野十二所権現社という神社で、この近くにある光蝕寺境内にあったのが、今の場所に移されたようです。

明王院

石仏

明王院

 十二所神社から金沢街道を鎌倉方面に歩き、明王院を訪ねました。明王院は、源実朝が殺されて、源氏の家系が絶えた後、源頼朝の遠縁にあたる藤原頼経が将軍になったのですが、その頼経が自分の屋敷から見ると鬼門に当たる場所に建立したお寺です。境内の中は写真撮影禁止と書かれていましたので、門の外から撮った写真です。明王院へ続く道には、石仏もあったりして、なかなか風情ある場所です。

浄妙寺

総門

仏殿

 稲荷山浄妙寺(とうかざんじょうみょうじ)は、鎌倉五山第五位のお寺です。1188年に足利義兼によって開山され、中興開基は足利尊氏の父貞氏と言われています。足利氏ゆかりのお寺なのです。金沢街道あたりのお寺の中では、一番観光客が多いお寺という印象があります。とても手入れが行き届いた庭が印象に残ります。

彼岸花と仏殿

彼岸花

 この時期は、数多くの彼岸花が咲いていました。仏殿のあるあたりではなく、さらに上の方に彼岸花が目立っていました。庭の手入れも良いですが、花も沢山咲いています。鎌倉は花の寺が沢山ありますが、このお寺もそのひとつだと思います。

シュウメイギク

ノコンギク

ホトトギス

ムクゲ

 境内には鎌倉で良く見られる花が、沢山咲いています。シュウメイギクは、いろいろなお寺で見かけます。長谷寺や北鎌倉の東慶寺などでも見かけました。ホトトギスは、変わった花ですが、これも鎌倉のお寺は道端などで、良く見かけます。

石窯ガーデンテラス

美しい境内

 浄妙寺境内には、お洒落なレストランがあります。薪を用いた窯で焼くパンが自慢のレストランです。この日は昼食を済ませていたので、レストランには入りませんでしたが、いつかまた食事に行こうと思っています。その時には、レストランの料理など、レポートさせていただきます。

 鎌倉五山はこのお寺で全部立ち寄ったことになります。円覚寺や建長寺のような大きなお寺ではありませんが、整備された庭がとても良い感じのお寺でした。お気に入りのお寺のひとつになりそうです。