鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第38号(2009年10月11日)

円覚寺~仏日庵と松嶺院

仏日庵

仏殿

茶室-姻足軒

 これまで何度も円覚寺を訪れたのですが、塔頭の中で拝観料がかかるところには入ったことがありませんでした。拝観料がもったいないと思ったわけではなくて、ただタイミングが合わなかっただけだと思います。

 そのひとつがこの仏日庵です。北条時宗の廟所(びょうしょ)つまりお墓があるところです。お茶をいただけるところですが、時宗がなくなったのが4月4日だったようで、毎月4日には境内にある茶室の姻足軒で茶会が行われているようです。

 人も少なく、何だかほっとする空間だったので、鎌倉三十三カ所の冊子を見たり、御朱印帳を見ていたら、御朱印帳は第一番の杉本寺のものを買う方が良いことを教えてくれました。ここは最後の三十三番目なのだそうです。冊子を買って、今日から何日かに分けて、鎌倉三十三カ所を回ることにしました。

松嶺院

仏殿

白いホトトギス

紫苑

紫苑

円覚寺境内

山門

リンドウ

松嶺院の門

 いつも入りたいと思いつつ、タイミングが合わなかったのが、この松嶺院です。門のところに山野草という看板があって、興味がありました。今日は入ろうと思って行くと、公開していなかったりしました。

 いろんな花が咲いていました。山野草もありましたが、鉢植えのものが結構ありました。目に付いたのは、この時期鎌倉のあちこちで見かける紫苑の花だったり、真っ白なホトトギスだったりしました。門を入ったすぐのところに、リンドウを見つけました。鎌倉市の花であり、市章にもなっているリンドウです。

 高台の方へ続く道を行くと、お墓があります。ここは、田中絹代さんや開高健さんなど、有名な方のお墓があるところです。高台なので、境内の風景を眺めたりもできます。

円覚寺境内の散策

円覚寺境内の道

仏殿

 僕にとって、円覚寺は2時間でも3時間でも過ごせる場所です。何となく落ち着くお寺でもあり、境内の空気が合っている感じがします。同じように大きなお寺の建長寺にはあまり立ち寄らないのは、円覚寺の方に引き寄せられるものがあるからかも知れません。次に訪れるのは、紅葉の時期かも知れませんし、もっと早い時期かも知れません。