鎌倉好き集まれ!秀さんの鎌倉リポート・第118号(2005年4月13日)

旧 川喜多邸 .


小町通りの北端にある「鉄の井」の手前を左に折れると

窟(いわや)小路。 その小路に沿った長い板塀のお家が

鎌倉まつりにあわせて、4月9日、10日の両日に、

一般公開された「旧川喜多邸」。



離れ(旧 和辻哲郎邸)



邸内の一段高い所にある農家風の建物は、

東京(その前は神奈川県の大山麓)から移築された

哲学者の和辻哲郎の旧邸で、川喜多邸の「離れ」と

して利用されていたとのこと。

2階建ての母屋



昭和初期に外国映画の輸入と配給、そして更に日本映画の

海外への紹介にも情熱をつぎ込まれた川喜多ご夫妻の旧邸。

この大正初期の近代和風建築の館で、海外からの数多くの

俳優や監督をもてなされたそうです。

その母屋の軒先には灯篭風の灯りが・・・。



庭にある桜の大木が古い二棟の建物を一際

引き立たせていました。

川喜多ご夫婦が亡くなられた後は、かしこ夫人の遺言により、

「映画記念館(資料館)」の建設を願って、ご遺族が広大な

敷地と共に鎌倉市へ寄贈されたとの事。


*「川喜多記念館(仮称)」建設の為の基金が
 平成12年に設立され目下募金活動中のようでした。