鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第296号(2008年6月15日)

◆ 紫陽花めぐり 大巧寺 ・ 本覚寺 ・ 常栄寺(ぼたもち寺)

◆ 鎌倉駅から一番近い寺…

◆ 大巧寺境内


前号からの続きです。
東慶寺を後に、北鎌倉駅から鎌倉駅に出て、駅(東口)から一番近いお寺「おんめ様」の名で親しまれている「大巧寺
(だいぎょうじ)」を覗いてみました。 こじんまりとした境内には四季折々の花々が咲いています。
寺務所には安産祈願やお守りをいただく妊婦の方々が訪れていました。
※ 以下の写真は6月15日撮影したものです。

◆ ノリウツギ

◆ 渦紫陽花


本堂前には額紫陽花に似た白い花をつける「糊ウツギ」の花が咲いていました。
      
      ユキノシタ科   別名  さびたの花
   水よりも風澄む日なり花サビタ  (上村占魚)

◆ 花ざくろ久しう咲いて忘られし (子規)

◆ ハナザクロ

◆ 七変化(ランタナ)


本堂前手水舎の所に、鮮やかな朱色の「花石榴」が咲いています。
男性の中に唯一女性が混じり、目立っていることを「紅一点」と言いますが、此れは石榴の花からきているそうです。
中国の北宋王朝時代の名臣「王安石」の「石榴の詩」に、
「万緑叢中紅一点 動人春色不須多」  万緑叢中に紅一点あり 人を動かす春色は多きを須いず
先日、北鎌倉の「長寿寺」のご住職から伺ったばかりでした。

小町大路に抜ける参道左側のお宅前にはオレンジ色の「七変化」が咲いています。 
花期も長く色々に花の色が変化するのが楽しみな花ですね。     別名  「ランタナ」

◆ 白雪の如く咲く…本覚寺

◆ ニワナナカマドの花


次に大巧寺から小町大路側の門を出て右へ行くと直ぐの所に、七福神の一人「恵比寿」さまを祀るユニークな八角形の
お堂のある「本覚寺」を訪ねました。 鐘楼の傍には白雪の如く美しい「庭七竈」咲いていました。 
花は梅に似た白色の五弁花をビッシリとつけています。
      
                     バラ科  別名 「珍至梅」  花言葉 「賢明」 

◆ 本堂脇の紫陽花

◆ 書院前に咲く柏葉紫陽花

◆ 鐘楼傍に咲く紫陽花



      境内は桜や花海棠の咲く頃は大勢の人達で賑わいますが、
      今の時期はご近所の方がショートカットで抜けられる姿が多
      いようです。 偶に写真を撮っている人を見かけますが。

      大町界隈の寺社は、北鎌倉辺りの賑わいとは打って変わっ
      て、静寂の漂う所が多いですね。
      本堂に腰掛けて読書をしたり、何も考えないで「無」に浸る
      には良い所ですね。
      おじさんは「雑念」が多すぎて「無」にはとても…

◆ ぼたもち寺 常栄寺

◆ 常栄寺山門

◆ 山門脇の額紫陽花

           
            夕暮れは 雲のはたてに物ぞ思ふ 天つ空なる人を恋ふとて  (詠み人知らず)