鎌倉好き集まれ!ISM-ingさんの鎌倉リポート・第4号(2003年11月12日)

15ヵ所イッキ巡り紅葉リポート

秋も深まり、紅葉のシーズンを迎えました。市販のガイドブック
によれば、鎌倉の紅葉の見ごろは「11月下旬~12月初旬」と
なっているものが多いようですが、実際にはどうでしょうか?
そこで今回は11月8日(土)に、鎌倉の15ヵ寺・跡をイッキ
に巡り、紅葉の最前線を探索したときの模様をリポートします。

1)常楽寺:鎌倉と言うよりは大船に近い古刹。訪れる人も稀で
私の大好きなお寺のひとつです。桜の木はすっかり葉を落として
参道を美しく彩っていますが、仏殿前の大イチョウはまだ青々と
しています。これが真っ黄色に染まればさぞかし・・・
2)円覚寺:濃霧が薄れ、折からの朝日に浮かび上がる舎利殿。
まだ夏のような青々とした山です。居士林前のモミジもまだ全く
紅葉していません。が、法堂裏手の土手はヒメツルソバの花盛り。
3)東慶寺:茅葺きの可愛らしい総門が、いかにも優し気な寺。
訪れたのは午前9時。まだ境内に人影は見られません。こちらも
紅葉はまだまだ、ですね。
4)浄智寺:「甘露の井」わきの石橋から総門を望む。クルマで
渋滞する鎌倉街道からここに入ると、本当にホッとします。いつ
来ても癒される眺めです。やはり鬱蒼とした杉の樹がメインなの
で、まだまだ紅葉と言うより夏のイメージ。
5)若宮大路/段葛:ご覧の通り桜並木はすっかり葉を落として
「冬枯れ」のイメージ。時節柄、七五三の親子連れが目立ちます。
6)鶴岡八幡宮:関東大震災後の修理以来70年振りの修復工事
中。11月いっぱいは本宮の拝観ができず、写真のように石段下
からの参拝です。有名な公暁の隠れイチョウも全く色付いていま
せん。やはり真っ黄色になるのは師走の声を聞いてからかな?
7)大蔵幕府跡/白幡神社:頼朝が屋敷を構えた幕府の中枢の地。
このあたりはタブの木がメイン。「クスノキ科の常緑高木」との
ことで、やっぱり青々とした夏のイメージ。
8)荏柄天神社:「日本の三天神のひとつ」がキャッチフレーズ
ですが、ものの本によれば「一位太宰府、二位北野は動かないが
三位は全国に沢山ある」そうです。しかしやっぱりここの風情は
捨てがたい。参道わきの民家のクヌギだかハゼだかが一本真っ赤
に染まっていましたが、やはり「紅葉の景色」とは程遠い。
9)覚園寺:料金所から先は写真撮影禁止ですが、薬師堂が谷の
山々に囲まれた愛染堂前の庭の佇いも十分に美しい。カエデの樹
も多く見られますが、ここも紅葉はまだまだ。
10)鎌倉宮:部分的にモミジが紅葉していますが、全体的には
こちらもまだもうちょっと、という感じです。
11)釈迦堂ガ谷切通し:実は初めて来ました。地図では材木座
方面に抜ける唯一の道なのに、どの資料にも「現在通行止め」と
なっています。来てみて謎が解けました。落石の危険があるが、
通るなら自己責任で、ということだったんですね。それにしても
奇怪な眺め!ここもやはり紅葉はまだ先のようです。
12)安国論寺:ここまで巡って来て、ようやく黄色に色付いた
イチョウに出会いました!しかもかなり立派な大木です。しかし
この一本だけで、あとは青々とした木々ばかり。早まったか!?
13)元八幡:最近買った鎌倉のガイドブックにはその名前すら
記載されていない元八幡。ビャクシンの古木も含め狭い境内には
多くの樹木が吹き出るように繁って、なかなか「トトロ」な場所
です。ここもまだ秋と言うより夏の雰囲気が残っています。
14)ぼたもち寺:正式には常栄寺。ハラが減って名前に曵かれ
て来たものの、ぼたもち売る屋台があるわけじゃなし・・・。
庭で見つけた可愛らしい石の仏さま。やっぱり夏のイメージです。
15)妙本寺:おっ!ここは結構紅葉キテます!総門からの眺め
ですが、何やら紅や黄色の綾錦。と言うのはちょっとオーバー?

と、いうわけで第4号レポートはおしまいです。
おつきあいいただき、ありがとうございました。