鎌倉好き集まれ!JUNEさんの鎌倉リポート・第1号(2004年1月1日)

The lovely scenery in spring

カイドウ

待ちに待った春。
この到来の喜びをからだいっぱいに表しているよう。満開の花々に囲まれていると、なんだか極楽浄土に居るような錯覚に陥ってしまった…イケナイキケナイ。このカイドウの木の下には石椅子の上で、2,3歳の子供がちょこんと座って遊んでいる。時折舞い落ちる花びら。日差しが強くなってきたせいか、子供のお母さんが帽子を手渡している。春っていいなぁとしみじみ実感。
絵の具のうち、一番好きな色~やまぶきいろ~。小学校の図工の時間、絵画や版画で必ず登場していたっけ。おかげで文房具屋のおじさんに、いつも1色だけ買いに来る「やまぶきの子」というNick Nameがつけられてしまったほど。この色って、不思議とひとをあたたかくも明るくもさせてしまう気がする。お寺の縁側から、こげ茶のやぐらにひときわ映える山吹の群生を眺める。私の元気パワーの源。

ヤマブキ

竹薮の小路

以前に住んでいた佐助稲荷付近には、沢山の竹林が在った。竹薮に差し込む木漏れ日は、涼風が吹く度にゆらゆらと揺れ、笹の葉はさらさらと音をたてる。あちこちにこんもりと土が盛り上がっている…もしやこれは筍!?今が旬だけに美味しそう…。いやまてよ?土竜かも?何を食べてるんだろう…っと竹林の中では、飽きることがない。

牡丹

夕暮れが近づき、裏山から風が吹いてきた。終始鳴いていたカッコウも、もう巣へと戻っていったようだ。遠くに横須賀線踏切の音が聞こえる。庭の一角、わずかに夕陽に照らされて。今日という日をありがとう。浄智寺境内にて。
浄智寺でみつけた、子を抱く母の像。お母さんの優しい眼差し、そして子供のやすらかな寝顔。過去から現在、未来にかけて、いつまでも変わらない、永遠の愛のカタチ。脇にはこの親子を見守るように、諸葛菜の紫の群生があった。

石仏