鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第24号(2005年7月5日)

偉大なる下顎

マンボウの下顎

 鎌倉の海岸に打ち上げられた魚の骨の中には特徴的な
形の骨があります。 それは下顎です。
 その生き物の一生を物語る偉大な下顎、頭部はあまり
動かずとも、下顎は餌を獲るため、飲み込むため、かみ砕く
ため、さらには呼吸するためと生まれてから死ぬまで一番
動かしているのは下顎ではないでしょうか?

 そんな偉大な下顎は立派な形をしています。
 下顎には歯が残っているものや 歯は無く骨だけの
ものがありますが、この下顎も威厳がありますね。
生き物を支えてきたという自負があるように思えます。
 ただ、ウミガメなのか、サメなのか、今は何の骨だか
判りません。

何の下顎なのでしょうか?

ネコザメの下顎

 これも立派な下顎です。 丈夫な顎と歯のような部分で
貝など潰して食べているようです。ネコザメはサザエも
口の中で砕いてしまうほど強い顎を持っています。
 ネコザメの一生を支えた偉大な下顎、よく見ても
無駄のない形の良い下顎です。
 何か手の中で見ているとネコザメの一生が走馬燈の
ように見えるような気がします。

 偉大なり 下顎 あっぱれ 下顎

ネコザメの下顎