鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第296号(2007年10月11日)

孔あきサクラガイ その3

   肉食の巻貝であるツメタガイは

ハマグリの厚い殻も溶かして孔をあけて

身を食べている。 ご覧のように反対側には

貫通していないが孔をあけようとした跡が

残っていた。時間切れだったのだろうか?

あきらめたのだろうか? それとも酸が切れて

しまったのだろうか?
 サクラガイの場合はこれにくらべると

あっさり孔をあけてしまうようだ。
 殻も薄く、容易に酸で孔が貫通して

身を食べている。
 きっと1日に何個ものサクラガイを

食べているのだろう。あるいは子供の

ツメタガイの餌なのかも知れない。

 ともかく鎌倉のサクラガイはツメタガイ

の大きな被害を受けて、このままでは絶滅の

危機に向かっている。