鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第647号(2011年3月21日)

江戸城の築材「鎌倉石」

東京大手町の近く、外堀に架かる橋を鎌倉

橋と言う。 江戸城築城には鎌倉から来た

材木商が取り仕切っていたので鎌倉河岸と

呼んで荷揚げ場としていた。ここに揚げら

れていたのが鎌倉石だ。
鎌倉石の石切り場は衣張山や山ノ内

にある。 
鎌倉石は鎌倉の寺院でも石段をはじめ

いろいろ使われていた。
鎌倉石は砂岩の仲間で粒の大きな

砂でできている。 水分をよく

吸収することでも知られている。
鎌倉の川の護岸にも使われていた。

今で言えば自然にやさしい護岸だ。
この橋も鎌倉石で作られている。
 鎌倉石が江戸城のどこに使われて

いたのか不明だが、地元ではこのように

苔がはえる石として大切に使われている。