鎌倉好き集まれ!果羊さんの鎌倉リポート・第9号(2006年11月5日)

「円覚寺、宝物風入れ」と「北鎌倉、匠の市」

開門を待つ

11月4日、早朝。
円覚寺の宝物風入れを見に行ってきました。

秋の鎌倉には何度も訪れたことがあるけれど
宝物風入れを見るのは今回が初めて。
混雑を予想して、午前8時半過ぎに円覚寺に到着しました。

拝観受付をすませてから、まずは舎利殿へ。
こちらの特別拝観は、すでに始まっていて
お寺の方が舎利殿についてのお話をされている最中でした。

普段は間近で見ることの出来ない舎利殿は
簡素だけれど、一目見て「あぁ、美しいな」と感じられる
そんな雰囲気のある造りでしたよ。(※舎利殿は撮影禁止です)

舎利殿を出て、いよいよ宝物風入れへ。
こちらは午前9時ちょうどの開門だそうで
開門を待つ人の姿がちらほらと見られました。
そして9時ジャスト。
銅鑼の音が響き、門が開かれました。
朝早く来なければ、この銅鑼も聞くことが出来なかったのですよね。
そう思うと、朝早く来て大正解だったのかも^_^

まるで迷路のような広い室内には所狭しといった感じで
時代を経た宝物がたくさん並べ置かれ、壁に掲げられていました。
154cmのちびっ子の私でさえ、腰を屈めて入室しないと
貴重な掛け軸に頭をぶつけてしまいそうで・・・(笑)

あれほどたくさんの重文、国宝級の宝物。
通路の要所要所で静かに座禅を組む、僧侶の姿。
あの場の空気を吸っているだけで、身の引き締まる思いがしましたよ。

知らず知らずのうちに、ちょっと緊張していたのか
建物の外へ出ると、ほ~っと大きなため息が。
境内ではたくさんのヒメツルソバが咲いていました。
この花は、ヒマラヤ原産なのだそうですね。

ヒメツルソバの花

東慶寺、参道にて

場所を変えまして、東慶寺へ。

円覚寺の外へ出た時にあれ?と思ったのですが
この日は「匠の市」の日。
場所は円覚寺・東慶寺・浄智寺の3か所です。

そこでおいしそうな胚芽パンを発見。
今朝はそのパンを使って、朝食にしました。
ニンジンの葉を混ぜた、ツナサンド。
香ばしくて、なかなかの美味でしたよ~。
人で賑わう参道を離れ、東慶寺の奥へ歩いていくと
周囲がが急にしん、と静かになりました。

ここは墓所。
あたりにはたくさんの墓石が立っていました。
多くの人々が眠る場所です。

焼きたてのパンを抱えて、元気いっぱいに歩いてきた私も
ここでは静かな心持ちになります。

黄色い菊を、一輪ずつ…

アサガオの花

円覚寺の紅葉はまだまだといった感じだったので
明月院の紅葉の様子も見てきました。
こちらもまだ楓は青々としていて、赤く色づくには
まだまだ時間がかかりそうかな?

思いもかけず、アサガオの花。
アサガオ=夏というイメージだけれど
秋のアサガオもなかなかいいものですね^_^