鎌倉好き集まれ!KIさんの鎌倉リポート・第131号(2008年12月24日)

クリスマスイブ in 江ノ島

江ノ島岩屋

釣り人でにぎわう岩屋海岸

KIです。

12月24日,江ノ島に行きました。昼間は岩屋,暗くなってからは江ノ島ファンタジーを見てきましたのでレポートします。

いつもは片瀬海岸から橋を歩いて江ノ島に行っているのですが,今回は趣向を変えて,乗合船で江ノ島へ(片道¥400)。10分ほどで江ノ島西端の岩屋海岸に到着しました。

さて,江の島岩屋(洞窟)へ向かいましょう。

江の島岩屋

江の島岩屋です(入場料¥500)。

ここは古くから,水の女神,弁財天(サラスヴァティー)信仰の場だった洞窟。鎌倉幕府を創立した源頼朝や彼を支えた北条時政も厚く信仰したそうです。

源頼朝は,江ノ島に弁財天像を寄進し,また江島神社を整えました。その後,鎌倉幕府の初代執権となった北条時政は岩屋に参籠して日本の支配権を北条一族に委ねると弁財天から神託を受けたと言い伝えられています。

・・・まあ,源頼朝の神社整備の件は記録に残る史実なのでしょうが,後者の北条時政の伝説はちょっと怪しいですね。


ロウソクを手に洞窟を進みます。

曲がりくねった洞窟ですが,意外と広い空間です。江戸時代には支配階級だけではなく庶民の間にも弁財天信仰が流行し,多くの人がこの岩屋を訪れたそうです。当時の人々が持ち運んだ石仏などが今も洞窟内に安置されています。

さて,今一度,時代を鎌倉幕府の頃に戻しましょう。鎌倉時代の古典「とはずがたり」の著者である二条という尼僧が,平安京から鎌倉への旅の途上,この江ノ島の岩屋で一泊したそうです。
 千手の岩屋で霧のまがき,竹の編戸,苔莚の夜具で一夜を明かしたといったことが書かれています。

ちなみに,この「とはずがたり」は13世紀末の鎌倉の景観や当時の鶴岡八幡宮の様子などがつぶさに書かれた紀行文だそうで,当時のことを研究する上では重要な資料なのだそうです。

洞窟を飾るクリスマスイルミネーション

700年余り前,二条が一夜を明かした岩屋。

自分たちもロウソクの明かりを手に一巡してまいりました。

洞窟内には,江ノ島ファンタジーに合わせてクリスマスイルミネーションが飾られていました。

さて,お次はその江ノ島ファンタジー本番です。

江ノ島ファンタジー2008

江ノ島ヨットハーバーのクリスマスライトアップ

あたりが暗くなる午後5時前,江ノ島ヨットハーバー。

ヨットの帆が一斉にライトアップしました。江ノ島ファンタジーの始まりです。

ヨットハーバーの左写真,ケータイを手にイルミネーションと江ノ島を撮っているのは奥さんのあん小 女史。

その後ろから,そっと撮影した一枚です。

お次は江ノ島の上へとのぼりましょう。
そして,江ノ島の頂上,サムエルコッキング苑。

ここのクリスマスイルミネーションは毎年,大変賑やかです。

その中心にそびえる江ノ島展望台もクリスマスイルミネーションに飾られています。

左の写真はまたまた奥さん。広場で夢中で展望台を見上げているところ,今度はもっと離れて撮らせてもらいました。

で,奥さんが撮った写真ですが・・・

メリーゴーランドのように回転する展望台・・・じゃありませんよ(笑)

←こんな感じで撮れました。
 回転がかかって,なかなか面白い感じで撮れていますよ >奥さん。


さて,江ノ島ファンタジーの後は,江ノ電で鎌倉駅へと移動して,教会でクリスマスミサを見学しました。その様子は写真の掲載許可がおりたなら,レポートしましょうね。












(作成データ)
・文章:KI
・写真:あん小&KI
・2008年12月27日セットアップ:KI