鎌倉好き集まれ!KIさんの鎌倉リポート・第18号(2006年9月16日)

わかれあそびの湘南ビーチ

晴天の鵠沼海岸は海水浴客がいっぱい

9月初旬のある日,鵠沼から腰越の海岸を散策しました。

8月一杯まで冴えない天候続きでしたが,ちょうど月が替わった頃合にようやく青空に恵まれました。

当日は晴天なのに,それほど気温も上がらずほどほどに強い陽射しといった感じでした。
久々の晴天を待ちわびたかのように賑わうロングビーチ・・・
自分は,間近に浮かぶ江ノ島を眺めながらゆっくり見物しました。

見渡せば,

ウィンドサーフィンにビーチバレー,海水浴,フリスビー,ビーチで昼寝・・・etc

いろいろな浜遊びに打ち興じたり,あるいは砂辺でまったりと過ごしたりして,人それぞれ思い思いの過ごし方で晩夏の湘南ビーチを楽しんでいました。

既に学校の夏休みも終わって,始業式の後でおまけのように付いた土日休み。早々と秋の訪れを告げるような涼しげな気候。
 湘南ビーチの一層の賑わいは,「まだまだ夏だぞ!」と意気込んでいるように見えますが,逆に,間もなく終わってしまう夏を今のうちに楽しんでおかなければというふうにも見えるのです。




「わかれあそび」
そんな言葉がふと浮かびました。漢字で書くと「別れ遊び」。特にまつりや宴の終盤で,踊りなどをより一層激しく行って「楽しい時間」の終わりを惜しみ,みんなで一層盛り上がることをそのように言い表すのだそうです。

大勢の人々が思い思いのスタイルでエンジョイし,過ぎ行く夏を見送る姿はちょうど「わかれあそび」ですね。

撤営が始まった海の家で冷たいものを買い求めて喉を潤しながら,江ノ島水族館のある片瀬西浜あたりを経て,歩道橋を渡り,片瀬東浜へと至ります。

こちらも晩夏の休日に「わかれあそび」を楽しむ人々がたくさん。
傍らには,大きなステージがあります。真夏には様々なイベントが繰り広げられたのでしょうが,今は盛夏の賑わいを偲ぶかのように若い男女が何人か並んで座り込んでいました。これも役目を終えて間もなく解体されるんでしょうね。

撤営されていく海の家にも夏の終わりを感じます。

夕刻を迎えるころの腰越海岸。
沖合いにいたサーファーたちがぽつりぽつりと上陸してきました。
日がだいぶ西に傾き,涼しい夕風が掠めていきました。

海辺にいた人々も,それぞれの「わかれあそび」を満喫したのでしょうか。一人,また一人と海岸を後にしていきました。

自分は今年,これが最初で最後の晴天の湘南ビーチでしたが,久々にゆっくりと海辺を散策でき大変満足しました。
(海岸を後にし,紀伊国屋旅館で一風呂浴びました^^)


追伸,
このレポートが出るころには台風一過の秋雨とともに,さらに涼しくなるのでしょうかね・・・

行く夏に しっかり刻む 夢のあと