鎌倉好き集まれ!KIさんの鎌倉リポート・第36号(2007年2月20日)

鎌倉スージグヮー(その2) ~材木座編

大町十字路付近の横須賀線踏切~ここを南に渡れば材木座地区

先月,鎌倉の路地裏を訪ね歩いて鶴岡八幡宮から雪ノ下・大町までの散策をレポートしました。
 今回はその続編。小春日和の2月のある日,材木座エリアにある入り組んだ小道を巡り歩きました。

日蓮の銅像が見下ろす妙長寺前にて

大町側からJR横須賀線の踏切を越えて,道路をまっすぐ。しばらく歩くと妙長寺にさしかかります。
 いよいよ,ここから細い路地へと突入です。

ここを進めば・・・行き止まりでした(^^;)

雪ノ下や小町・大町でもそうだったのですが,住宅街がひしめく界隈に入ると別世界。

石畳の路地,竹を編んで作ったような垣根,苔むした石塀・・・



突き当たりの塀窓から注連縄がちらりとのぞいていました

路地を歩いていくと次第に細く曲がりくねって,民家の玄関。行き止まり。
それでいて,珍しい風物やちょっとしたセレンディピティに出会えることもある。
観光中,住宅街に迷い込んだことがある人ならばわかると思いますが,鎌倉ではよくあるパターンですよね。
 探検ごっこには最適かも!?

五所神社にて

狭い路地で観光地図を片手に五所神社の位置を確かめました。

だいたいこのあたりかな?ではこの道をまっすぐ進めば着くかな・・・

歩くこと2, 300メートル,予測どおりに五所神社のなが~~い石畳の参道に出ることができましたv(^o^)。

これまでに鎌倉市内の路地をいくつか歩いてきて思ったのですが,
 一見,複雑に入り組んだ鎌倉の路地ですが意外と行き先の見当がつきますよね。たとえ路地でもおおむね直線道に保たれているのでしょうか?
 その昔,頼朝公が鎌倉の都城を築いたとき,平安京に倣って鶴岡八幡宮と若宮大路を主軸に碁盤目の街並みにしたという話を聞いたことがあります。もちろん鎌倉創建から800年以上の時間がたっていて街の構造はきっとかなり変遷しているはずだと思う反面,鎌倉幕府時代の街構造の基本枠は案外,現在の街並みにもある程度残っているのかもしれないとも実感したというのが何度か鎌倉の路地を歩いた感想です。
 
 

実相寺の境内より

また,五所神社から,南へまっすぐ伸びる細道を進むこと数百メートルほどで,問題なく実相寺に着きました。
 ところで鎌倉の路地に比べて,沖縄の筋小(すーじぐゎー)は全く行き先の見当がきかないというのが正直なところです。那覇や首里の街で地図を手に多分ここだろうと思って歩いたら七部方とんでもない場所に出ますね。
 最近では「クネクネとしたスージグヮーは面白い発見がいっぱい!」などというキャッチフレーズで地元観光パンフなどで紹介される沖縄の路地ですが,文字通り道が大きく蛇行しまくっていて,知らず知らずのうちに進んでいる方角が90度,ひどいときには180度変化しているということがよくあるのです。
 どちらもディープな雰囲気漂う路地裏世界ですが,見当が容易かどうかが鎌倉と沖縄の路地の違うところなのかもしれないですね。
 


昼下がりの住宅街,補陀洛寺・光明寺はすぐそば^^

そして,実相寺で観光パンフで大体の位置を確認し,補陀洛寺を容易に発見し,徒歩5分ほどで光明寺へとゴールイン!

幕府時代に碁盤目状だったという街並みが現在の街並みに反映されているのかどうかは知りませんが,若宮大路近辺の路地は簡単な地図でもそれほど迷わずに目的地に達することができるのかなという印象を個人的には持ちました。
 
ちなみに,同じ湘南でも葉山あたりだと沖縄のスージグヮー同様に住宅街の路地がクネクネと曲がっていて迷子になりやすいですね。