鎌倉好き集まれ!もくれんさんの鎌倉リポート・第40号(2004年11月29日)

まんだら堂 行ってきました!!

まんだら堂 入口 鎖が外されています。

「まんだら堂やぐら群を公開します」ということを聞いて、早速行ってきました。もう何年もまえから封鎖されていて、ここを通る度に、もう一度入りたいな!って思っていました。

平成10年度から国史跡名越切通の保存と公開活動に向けた整備事業を行っているのだそうです。
一説には、鎌倉周辺を世界遺産に登録申請のため?とのうわさも・・・

11月13日(土)から12月5日(日)までの臨時公開です。
まんだら堂といったら、アジサイの花で有名です。
明月院に劣らずとってもアジサイが綺麗でその時期何度か訪れたことがありますが、今はアジサイの時期ではないけれど、以前はアジサイの花の高さは背丈以上もあって、向こうが見えないぐらい大ぶりなものだったのですが、このように「やぐら」とか「五輪塔」を見るためにか小さく刈り込まれていました。

スイセンの花とかツワブキなどが咲いていました。

入口付近のアジサイの跡

4段にわたって重なるやぐら群

「まんだら堂やぐら群」は、標高約90mの稜線のすぐ下に位置しており、中心部分で約130穴、周辺部を含めると約150穴以上ものやぐらの存在があるといわれています。

個々のやぐらは、1.5~2m四方程度の比較的小規模なもので、一見すると羨道(入口部分)を持たない単純な構造のものが多いようです。全体の発掘調査は行っていないので、詳細は不明です。
ちなみに「まんだらどう」という地名は、文禄三年(1594)の検地帳に畠として登場しますが、実際にはどのような建物であったのか、具体的にはわかっていません。
やぐらとその周辺には多くの石塔が散在していて、そのほとんどは近代以降の掘り出され移動されたもので、中世の昔から今の位置にあったわけではありません。

史跡内で確認できる石塔の内訳は、五輪塔が 558基(うち凝灰岩製 425基、安山岩 133基)、宝筐印塔が 3基(うち凝灰岩製 1基)、板碑が1基以上。 

五輪塔の道・・・

お話しているのかな?

平成13,14年度には、やぐら群前面広場などで、部分的な発掘調査が行われました。
出土遺物から見た限りでは、鎌倉時代の終わり、13世紀末頃からやぐらが掘られ始め、ほぼ 15世紀いっぱいまで供養などが行われていたものと推測されます。

五輪塔など掘り出されて移動されているので、昔からこの位置にあったのではないのですが、なんか3基仲良く日向ぼっこをしてお話しているみたいですね!。