鎌倉好き集まれ!poko fukuokaさんの鎌倉リポート・第16号(2005年11月24日)

まんだら堂やぐら群

 逗子市で普段 管理、調査の都合で閉鎖されている まんだら堂 やぐら群が、2005年 11月12日-12月4日の間の土曜、日曜、祭日に一般公開されました。
これを書いている時点では まだ11月24日なので公開中と書くのが正しいかもしれません。
 私は11月23日に行ってきました、写真はすべて その時の撮影です。
 去年も同じ時期に公開されましが、変わったのは、やぐらの周りの樹が伐採され周辺が明るくなったことです。
これは、樹の根によって、やぐらが壊されるを防ぐためなのですが、大きな木が切り倒されたのには、ちょっと複雑な気持ちがします。

小さく黄色く見えるは調査のためのプレートです

 この やぐら群で現在 調査、研究などで分かっているのは、「まんだらどう」の地名は、文禄3年(1594)の検地帳に登場しているのですが、現在 やぐら前の平場の一部に柱穴とみられるものが見つかっているのですが、これが堂なのか、どのような建物なのかは分からないようです、やぐらは他の遺物から13世紀末期に作りはじめられ、15世紀いっぱいまでは、供養などが行われていたとのことです。
 やぐら周辺には、多くの石塔があるですが、これは近代以降に、ここに住んでいた人によって堀だされて、置かれた物が、ほとんどと思われています。
これによって独特な景観を生み出しているのですが、どこから掘り出した物か分からなくなってるそうです。

名越切通 南側から撮影

 まんだら堂のすぐ近くには名越切通が有ります、昨年に来た時は、亀が丘団地側の切通が、調査、保存工事で迂回路を通るようになっていたのですが、工事が完成して通れるようになりました。
調査によって、現在 一番狭い部分は約90cmですが、過去のある時期は広かったし、路面ももっと高い所を通っているような痕跡も見つかったそうです。

 逗子市では切通、まんだら堂やぐら群、大切岸などを含む広い範囲を歴史的風土探求の場所として、今後10年ぐらいかけて整備するようです。

 ここ内容は、まんだら堂で逗子市の職員の話と渡されたパンフレットを主に参考にして書きました。