鎌倉好き集まれ!poko fukuokaさんの鎌倉リポート・第50号(2007年9月12日)

鎌倉宮で、やぶさめ

新宿京王デパートで8月2日から7日まで 行われていた
「第57回 東西老舗大古書市」へ行って。
画面下部に右から左に「官幣中社鎌倉宮 やぶさめ(不許複製)」と書かれた絵はがきを¥200で買いました。
どうも第二次大戦前は鎌倉宮でもやぶさめを やっていたのですね。
官幣中社について調べると明治から昭和20年までの間だに神社につけられた格の1つで、官社には官幣の大中小社、と国幣の大中小社が有るようです。
 8月29日に鎌倉宮に行ってみました、社務所で伺ったのですが、そこに居た人は、やぶさめを、やっていたかどうかも、解らないそうです。


 明日だと詳しい人が来るとの事で電話番号などを伝えておきましたら、8月30日に電話が有りました。
 そして古い資料を調べてくれたようで第1回のやぶさめが、昭和6年8月21日に行われた、事は判ったのですが、その後何回か行われたみたいなのですが、何年間つづたとか詳しい事は解らないそうです。
それでも絵はがきになっている場所が判りました、鎌倉宮の前ではなく、ちよっと離れた護良親王墓の前の道だそうです。
 絵はがきを見ると影が小さい、鎌倉での太陽の南中の時間は11時30分頃なので、12時頃か。見物している人が、夏の服装、ブレて写っている人もいる。

絵はがき左下を拡大

現在でしたら、シャッター速度は1/500ぐらいは当たり前ですが、当時のフイルムは感度が低くそして、手前から奥までピントを合わせるために絞ったために真夏晴天でも、1/15-1/8になってしまったのだろう。
でも この馬 しっかり止まって写っている「えらい」
馬の後ろ鎧を着た3人の後ろの、柱はどうも電柱のようです。
最初このはがきを見た時、中央上にやぶさめを置いたのが、なんだか変に感じたのですが、この写真は、この電柱上部を隠して、いるようです。
田の奥、山の手前 黒くなっている箇所、これ やぐらではないでしょうか、現在では、家があって、どうなっているか解りませんが。

絵はがき全体の撮影場所

35mmカメラ換算53mm

 画面中央上部の、やぶさめの行っている画面の左側 的の後ろに大きくコンクリートの様なものが、写っています
昭和22年1/25000地形図を見ると道のすぐ横まで尾根が伸びています、今では、この尾根の部分を、崩し平な場所を広げその上に家が建っています。
最初にこの、やぶさめの写真を見た時、現在なら35mmカメラ換算で200mmクラスをつかったじゃないかななと思いましたが当時 そんなレンズ無いとは言いませんが、当時の商業カメラマンにとって高価でなかなか持てなかったはずです。

35mmカメラ換算113mm

 9月12日に実際に行ってみると1/25000地形図ほどではないですが、少し道が曲がってるために、35mmカメラ換算で100mmぐらいでも、このような感じに撮れるのに気が付きました。
このくらいのレンズなら当時でもなんとか持てたと思います。

 やぶさめの的の位置は現在の写真で「岡戸歯科」の広告の付いた電柱の先あたりだと思われます。

やぶさめ撮影場所 
現在の撮影は、すべて9月12日 カメラはSONY α100
レンズDT18-200mm
35mmカメラへの換算は 表示の1.5倍で計算

昭和22年発行1/25000地形図 鎌倉より

最後に画面下部の(不許複製)の文字は気になるだけど、50年で著作の保護は切れるので許してもらいましょう。