鎌倉好き集まれ!ロビン・レインボーさんの鎌倉リポート・第21号(2010年4月10日)

旧華頂宮邸の建物内部公開で

 報国寺の先に旧華頂宮邸があります。庭園はいつも公開されていますが、4月10日と11日の土日は建物内部の一般公開です。ハーフティンバーの木造3階建の屋敷は、洋館の佇まいで、寄木の床材が重厚です。大理石と大谷石のマントルピースは瀟洒で、室内からフランス庭園を眺めることができます。建築学的にも興味深い造作で、漆喰の天井飾りや建具など、ディテールにも惹かれます。
 上大崎から移築した茶室も面白い様式です。違い棚や床の間が変わっています。放射状に棹を巡らせた天井も風雅です。
 時代を超えた空間に入り込んだような気分になります。