鎌倉好き集まれ!つなさんの鎌倉リポート・第1号(2005年12月11日)

斎藤 栄 『鎌倉さざんか寺殺人事件』

第2の殺人事件がおきたのは妙本寺境内。

このコーナーの第1回でどの作品をテーマに
取り上げたらよいのか、散々迷いましたが、
鎌倉ゆかりの推理作家・斎藤栄先生の
『鎌倉さざんか寺殺人事件』を選びました。
ちょうどこの時期ですと、
サザンカの花が見られるかどうかギリギリのところ。
今日は『サザンカの花』を探してみることにしましょう。
そこで早速、カメラを手に出かけてみることにしました。

この作品のタイトルになっている『さざんか寺』とは、
大町の妙本寺のこと。
第2の殺人事件現場としてでてくる、重要なスポットです。

まずは妙本寺に足を運んでみました。
さて、境内でサザンカ探しをしたのですが・・・
それらしい木はたくさんあるのですが、
なかなか咲いていませんねぇ・・・
全部がきれいに咲いていれば、確かに『さざんか寺』と
呼んでもいいのかもしれませんが・・・。

結局、ご本堂の前の一本の木に咲いていたのがこちらです。

わたしはあまり花に詳しくないので
『【椿】と【サザンカ】は、よく似ている。
ただ、【椿】は花ごとポロリと落ち、
【サザンカ】は花びら一枚ごとに散る。』
の言葉だけをてがかりに、こちらを写してみたのですが、
はたしていかがなものなのでしょう・・・。

そもそもサザンカは【山茶花】と書きますが、
どう読んでも普通なら「さんさか」ですね。
調べてみると、どうやら読み方だけ
「さんさか」→「ささんか」→「さざんか」と変化したようで
漢字はそのまま変わらずに使われているようです。

いずれにしても、わたしにとって『サザンカ』は謎の多い花です。

椿のような・・・サザンカのような・・・

初めて寄ったお店で、いきなり裏メニュー。

結局、サザンカの謎を抱えたまま妙本寺を
あとにしたわたしは別の用事で鶴岡八幡宮へ。

そして、ちょっとカフェで休憩をとることに。

八幡宮から建長寺に向かって歩くこと5分。
右手に『うさぎカフェ』が見えてきます。

『うさぎカフェ』は今年の9月に開店したばかりのカフェ。
うさぎと同伴で入ることの出来る珍しいカフェです。
開店して3ヶ月経ちますが、
もう訪れたペットのうさぎは70匹を超えているとか。

写真は裏メニューのスペシャルカフェオレ。
普通のメニューには、コーヒーや紅茶の他、
うさぎの焼印付き「うさぎのホットケーキ」
というのもあります。

サザンカといえば、わたしはここを思い浮かべます。

カフェを出たあと、
わたしは特に予定をいれてなかったのですが、
(妙本寺でサザンカの写真が撮れると思っていたので)
『サザンカ』の花のことが
このままハッキリしないのもイヤだったので、
せめてどこかで『サザンカ』らしい写真を撮って帰ろうと
わざわざ安国論寺まで来てしまいました。
ここは作品にも出てこないところなのですが・・・。

安国論寺には、市の天然記念物に
指定されているサザンカの木があるはず。

さぁ、咲いているでしょうか?
よかったァ、咲いてました。
それも文庫本の表紙に描かれているのと同じ白のサザンカ。
わざわざ25分も歩いた価値がありました。

まったく『サザンカの花』探しが
「妙本寺」→「八幡宮」→「安国論寺」と
不経済なコースをたどってしまう羽目に。
最初から苦労しますね。


あぁ、そうそう。
ちなみにサザンカの花言葉は
『困難に打ち勝つ』だそうです。

ヨカッタ、それも本の表紙と同じ白のサザンカ。