明治の半ば頃から、美しい文体による幻想的な小説を多く生み出し、人気を集めていた泉鏡花。清方は、挿絵画家となった10代の頃から鏡花の文学を愛読し、彼の作品に挿絵を描くことを目標に研鑽を重ねました。明治34年(1901)、23歳のとき、鏡花の単行本『三枚續』の口絵や装丁を手がけることになり、ついに対面を果たします。初対面で旧知の仲のように打ち解けたふたりは、公私にわたり親交を深めます。そして、鏡花文学への深い理解により口絵や挿絵を制作し、「鏡花作、清方ゑがく」と扉に並び記されるほど美しい本をふたりで世に送り出しました。後に清方が日本画家となってからもふたりの交流は続き、鏡花の小説に取材した日本画作品や、鏡花作品の舞台化にあたり絵看板や衣裳を手がけるなど、鏡花の文学の世界を描きました。 今秋、泉鏡花の没後80年を迎えることから、ふたりの深い関わりを示す作品をご紹介します。
【開館時間】 午前9時〜午後5時 (入館は午後4時30分まで) 【休 館 日】毎週月曜日(11月4日(月・振を除く)、11月5日(火)、11月12日(火) 【観 覧 料】一般300円(210円)、小・中学生150円(100円)※( )内は20名以上の団体 料金。 【展示解説】10月26日、11月9日・23日の土曜日 午後1時30分から 【交通案内】 JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」下車、小町通りを北に徒歩7分左折 【HP】トップ:http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/ 展覧会情報:http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/exhibition/index.html 【基本情報】鎌倉市鏑木清方記念美術館 TEL:0467-23-6405 FAX:0467-23-6407 〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-25

【投稿者:鎌倉市鏑木清方記念美術館】 管理No.101027
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