鎌倉の歩き方

心とふれあう2日間
古都鎌倉・十三仏巡り その1

十三仏巡りとは 

十三仏の信仰は南北朝時代から始まったといわれています。人は死後、生前なした善悪の業を各忌日に王たちの前において、軽重が裁かれます。それを救うために家族・親類縁者による追善供養が行われています。亡者の生前われわれになした善行を報告し、亡者の死後受ける苦しみを少しでも軽くしてもらおうという思いから各忌日に法要を営み、また本地仏である各々の仏様を巡拝する十三仏参りが発展してきました。お寺参りがなによりの善業ということで、各お寺の十三仏の朱印を集め、その朱印帳を亡くなった方のお棺に入れたり、自分の死んだ時に自分のお棺に入れれば、極楽浄土に旅立つことが出来るといわれ、江戸時代には、多くの人が十三仏を参拝しました。
 鎌倉にも十三仏霊場がありますのでご案内致します。
「十三仏詣りは最高の先祖供養の御詣りです。十三仏の諸尊は、生まれ年(干支)夫々の本尊として、私たちの一生を守り、冥界への旅立ちには中陰から年忌のご本尊さまとして、現世から未来永劫にいたるまで、私たちをお導きくださいます。報恩謝徳、諸願成就のため年一回は、鎌倉十三仏詣りをすることをおすすめします。」(鎌倉十三仏霊場 巡拝の案内より)

【一番札所】明王院 不動明王(秦広王、初七日)

「東の巡礼」鎌倉駅東口からスタートします。4番バス乗り場から京急バスに乗り、
京急バス15分
泉水橋バス停で下車します。
3分
まずは鎌倉十三仏詣の一番札所明王院からです。
本尊・不動明王は秦広王の本地仏です。秦広王は、殺生の類を詰問し、この審判で行き先が決まらない亡者は三途の川を渡ります。
15分

【二番札所】浄妙寺 釈迦如来(初江王、二・七日忌)

次は、バス通り沿いを歩いて鎌倉駅方向に向かって戻り、15分ぐらいで鎌倉五山第五位の浄妙寺に向かいます。
仏様は、釈迦如来で初江王の本地仏です。初江王は、三途の川を渡ってきた亡者の衣服を奪衣婆で衣服を脱がせ、木の枝にかけて罪の軽重を測ります。また婆鬼が盗業をいましめます。
5分

【八番札所】報国寺 観世音菩薩(平等王、百ヵ日忌)

浄妙寺のバス通りを挟んで反対側に竹寺で有名な報国寺があります。
このお寺には、平等王の本地仏である観世音菩薩がおられます。平等王は内に慈悲を含み、外見は恐ろしい姿をしています。亡者は全身を枷で結束され、鞭で打たれ傷だらけになるそうです。努力して功徳を積めば、その善業によって天堂を見るといわれています。
20分

【十一番札所】覚園寺 阿閃如来如来(蓮上王、七回忌)

バス通りに出て、杉本寺の前を通り別れ道から鎌倉宮に向かい、鎌倉宮を左に折れて、奥に10分くらい歩くと十一番札所である覚園寺があります。
このお寺の仏様は、阿閃如来で蓮上王の本地仏です。阿閃如来は、光明を放って亡者を安穏ならしめるといわれています。
20分

【十番札所】来迎寺 阿弥陀如来(五道転輪王、三回忌)

次の十番札所raigojiは、鎌倉宮の参道まで戻り、一つ目の角を荏柄天神の方に右に折れてその小道を10分ぐらい歩いて横浜国大付属の校庭にぶつかったら、そこを右に折れて5分ぐらい歩くと右手に見えてきます。報国寺以降は少し長い距離を歩くことになるのでがんばりましょう。
ここの仏様は、阿弥陀如来で五道転輪王の本地仏です。五道転輪王は二人の冥官をしたがえて亡者の煩悩をこらしめ、前非を改めさせて善に導くといわれています。
25分

【三番札所】本覚寺 文殊菩薩(宋帝王、三・七日忌)

次は、先ほどの横浜国大付属の校庭の脇を歩いてバス通りまで歩いて、そこを右折して道なりに鶴岡八幡宮、段葛をへて鎌倉駅前をすぎ、鎌倉郵便局を左折したところにある本覚寺です。東の巡礼で一番距離が長い移動となります。
こちらの仏様は、文殊菩薩で宋帝王の本地仏です。宋帝王は亡者の邪淫の罪について審判する王です。
25分

鎌倉駅に戻ります

鎌倉駅まではすぐ。これで1日目のは東の巡礼は終了です。お疲れ様でした。