鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第51号(2009年11月21日)

光~霜月(中篇)

円覚寺(11月18日)

円覚寺の総門から振り返ってみた。

光と色彩に満ちた風景が広がった。

門前を通り、石段を上ってくる人達の心にも、光が満ちているかのようだ。

今は薄暗いところに立っていても、光が見えると、勇気に満ちてくる。
光は小さな命を、応援しているようだ。

小さな緑を鮮やかに照らして、そっと育んでいるみたいだ。

小さいけれど、大切にしたい。

そんな想いを見つけられそうだ。
まばゆいばかりの光に満ちていた。

東慶寺の木々が光に映えていた。

円覚寺の境内にも、光が満ちていた。

東の空に傾きかけた太陽が、僕達をそっと包んでくれた。

あったかい陽射しだ。
光は影を作る。

影は光の当たった部分を鮮明にする。

どちらも無くてはならないものだと思う。

夜には夜明けが必要だ。

活動的な昼間にも、休息の夜は必要だ。

円覚寺(11月21日)

朝の光と夕暮れ時の光は、少し違っている。

これは朝の光だ。

夜が明け、明るい昼間へ向かっていく元気がある。

いつもいつも明るい方に向かって行けたらいいね。
光というキーワードで、写真を見てみた。

もっともっと光を撮ってみたいと思った。

光で白けた写真や影が真っ黒になった写真があった。

きっと拙い写真なんだ。

でも、そんな写真を敢えて撮ってみようかなと思った。
季節ごとにも、違った光があると思う。

同じ季節にも、違った光があると思う。

同じ一日にも、違った光があると思う。

いろんな光を採ってみようと思う。

今の鎌倉は、色彩溢れる光に。満ちている。