ほぼ週刊サキドリニュース

2022年11月30日付の記事
企画展「冬の輝き―美人画と押絵羽子板―」

鏑木清方は随筆で「冬をさう厭はしく思ふことはなかった。第一好きな雪が降る。」
(『鏑木清方文集四 春夏秋冬』)とつづり、落ち葉焚きや小雪の舞う黒田川など凛とした冬の美しさを好んで描きました。また、年の暮れから新年の賑わう街と人々の様子にも趣を感じ、古きよき新春の風景も作品や口絵に描きました。
本展覧会では、冬景色に取材した作品とともに、名押絵師・永井周山が清方作品を意匠化した押絵羽子板「明治風俗十二ケ月」をご紹介します。