鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第376号(2008年12月23日)
◆ 初冬の海蔵寺 (かいぞうじ)
雲動き初冬の日ざしこぼしけり (稲畑汀子)
前号からの続きです。 壽福寺を後に扇ガ谷最奥の扇谷山海蔵寺を訪ねました。
※ 以下の写真は12月23日撮影したものです。
地に近く咲きて椿の花おちず (飯田蛇笏) 赤もまた冷たき色よ冬椿 (久屋三秋)
真中の小さき黄色のさかづきに甘き香もれる水仙の花 (木下利玄)
万両にかゝる落ち葉の払はるゝ (高浜年尾)
境内で一番目を惹くのは雪柳の黄葉でした。
真っ白の花をつけて風に揺れる雪柳も綺麗ですが、黄葉した雪柳も趣がありますねぇ。
真っ赤な野点傘の付近には水仙の花が咲き、三椏の莟も膨らんで来たようです。
本堂裏の庭園には水芭蕉に似た純白のカラー(オランダ海宇)の花が一株だけ咲いていました。
底脱の井の破れ蓋紅葉散る (嶋村くにを)
笹の葉におく霜よりもひとり寝る 羨まし美しうなりて散る紅葉 ( 支 考 )
我が衣手ぞさえまさりける (紀貫之)
おわり