行合川の奥
　　　　　　　　
　　　　　　龍王山 霊光寺より
　　　　　　　
　　　　　　山道に分け入る
　　　　　　
　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　思ったよりも、深い。

　　　　
　　　
　　　ようやくひらけた 視界の向こう　
　　　　
　　　　　
　　　　　　山の端　そよぐ風
　　　　　
　　　　　　畦に菜の花　れんげ草
　　　　　　
　　　　　　そ知らぬふりで　鳶 悠然と
　　　
　　　
　　　　　　　　　水田　自ずと煌きを宿す。

　　　　
　　　　
　　　草餅でも作ろうか
　　　　
　　　　
　　　　　
　　　　土手沿い
　　　
　　　　よもぎの葉っぱを
　　　
　　　　ビニール袋いっぱいに摘んだ
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あの日。

　　　
　　　
　　　メダカにアメンボ
　　　
　　　うわぁ、ドジョウも ザリガニもいる
　　　
　　　　　
　　　
　　　　うまく掴めず
　　　
　　　　すぐさま田んぼに放り出した
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　ほろ苦い思い出。

　　　
　　　
　　　　
　　　
　　　　　いつかきた道。
　　　　　　
　　　
　　　
　　　　　　　そして
　　　
　　　　　　　ここから　続く道。