鎌倉好き集まれ!JUNEさんの鎌倉リポート・第166号(2007年3月24日)
Relations
浄妙寺脇の石段を登ると、
鎌足稲荷神社があります。
大化元年(645)
中大兄皇子らの協力のもと、蘇我入鹿を討ち
大願を成就した藤原鎌足が、鎌を埋納したとされる場所です。
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私はここを訪れるたび、
奈良盆地の南に連なる 多武峰(とうのみね)を想います。
中大兄皇子と藤原鎌足が
大化の改新を談じた山(かたらいのやま)の故地として知られます。
談山神社から
蘇我馬子の墓とされる石舞台古墳を経て、
蘇我入鹿の首塚~甘橿丘へと続く峠越えの古道。
私がこの飛鳥路を歩きながら想うのは、
「授けた鎌を 我が地に奉納しなさい」
稲荷大神が藤原鎌足に告げた 浄明寺のあの谷戸です。
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遠景に浮かんで見える ガーデンテラスの洋館が
栄枯盛衰、万物流転の感慨を いっそう強くさせるのです。
古への想いは、西へ東へ 行ったり来たり...
まるで連想ゲームです。
でも、これがけっこう楽しかったりするのです。
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