鎌倉好き集まれ!JUNEさんの鎌倉リポート・第177号(2007年4月15日)
In late spring
母が好んだ花には
どこか 哀愁が漂います。
まだ蕾だったり、
ややうつむき気味だったり、
裏木戸にひっそりと咲いているような、、、
吉野山 峰の白雪 踏みわけて
入りにし人の あとぞ恋しき
しずやしず しずのおだまき くりかえし
昔を今に なすよしもがな
山吹は、面影草(おもかげぐさ)とも。
昔 添い遂げることができない男女が
互いの面影を忘れぬよう鏡に映し 土に埋めると
やがて そこから美しい山吹が生い茂った とか ―――
ほろほろと 山吹散るか 滝の音 (芭蕉)
亡き母の 月命日に。