鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第104号(2006年3月13日)

チョウチンアンコウの発見

 鎌倉の海岸にはいろいろ珍しいものが

 打ちあがります。 この画像は代表的な深海魚の

 チョウチンアンコウです。 1967年2月20日に

 由比ヶ浜の坂の下の浜に打ち上げられていました。
 そして見つけた人が段ボールに入れて3キロ先の

 江ノ島水族館へ運び、水族館で元気を取り戻し

 水槽の中で8日間飼育されました。 これは世界の

 チョウチンアンコウの最長飼育記録となりました。

 (冬場の2月の発見は表層の水温も低いので深海生物に

 は良かったようです。)
 チョウチンアンコウには、頭の上に獲物を誘う

 ルアーがあって、その先はヒラヒラ状のエスカと

 呼ばれる器官があります。 発光するだけでなく、

 興奮すると青白い発光液を出す様子も観察され

 貴重な飼育実績となりました。
 今から40年ほど前の鎌倉の打ち上げもの

 チョウチンアンコは当時の新聞にも大きく

 報道されました。今でも関係者の間では有名

 な鎌倉の話題です。 

 今回の画像は新江ノ島水族館から提供頂きました。