鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第14号(2005年6月3日)

鶴は千年 海亀は万年?

アカウミガメの頭骨 

 鎌倉の浜には毎年アカウミガメが産卵に上がってくるよう
です。ですが、砂浜が年々少なくなったり、近くの道路は車
両が頻繁に通ったり、街灯が明るく海を照らしたりとウミガ
メにはだんだん上陸しずらい環境になっているようです。

 ウミガメにはアオウミガメ、タイマイ、オサガメなどの種
類がいますが鎌倉に産卵にあがってくるのは”アカウミガメ”
だけです。
 打ちあがっていたアカウミガメの頭骨です。丸く大きな頭
です。
 一方、小笠原諸島にはアオウミガメが産卵に上陸してきます。
ハワイで見られるのもアオウミガメです。
もともとアオウミガメは南方系なので鎌倉付近には生息してい
ません。 しかし、死んで海流に運ばれてきたものが鎌倉に打
ちあがることがあります。 このアオウミガメは材木座に打ち
上げられたものです。
 上のアカウミガメと比べるとアオウミガメは細長い頭のよう
です。

アオウミガメの頭骨

手前左がアカウミガメ 右がアオウミガメ

 二種類のウミガメの頭を並べてみました。
 違いがよく分かりますね。
  ウミガメの死体を調べるとビニール袋がお腹の中から
 出てくることがあるそうです。 海には人が捨てたビニ
 ール袋が一杯流れていてクラゲと間違えて食べたものが
 苦しんで死んでいるようです。 腐らない、分解しない
 ビニール袋には困ったものです。

  鶴は千年、亀は万年と申します、人のせいで亀の長~
 い寿命を短くすることのないようにしたいですね。