鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第304号(2007年10月30日)

サシバの渡り

サシバ

 鎌倉の海辺に今年もサシバの渡りがやってきました。

 本州北部で夏に繁殖したものが東南アジアで越冬する

 ために帰って行くのです。 9月13日から10月15日

 にかけて稲村ヶ崎で787羽も確認されました。
 サシバは翼を広げると1mにもなる中型の

タカです。ネズミやヘビ、カエルなどを食べて

子供を育てています。 群れで帰るのでこうして

列ができたり、上昇気流に旋回してサシバの柱が

できたりします。

サシバの列

サシバの柱

 サシバの群れは伊良湖岬畔 → 佐多岬 

→ 宮古島などの中継地を経て越冬地の東南

アジアへ向かって行きます。
 こうして鎌倉へサシバの渡りがやってくるのも

鎌倉の豊かな自然がタカにも分かるからです。

金色に輝くサシバ

ハチクマ

 サシバの群れには他のタカ類も混じっていて、

このハチクマも混ざっていました。

 このサシバの渡りは日本と東南アジアを行き来して

います。アジアの国々に豊かな自然を残せれば、将来

もサシバの渡りが見られるのでしょうが如何なるので

しょうか。素晴らしい自然との共生が長く続きますように!

             撮影 & データ 池 英夫