鎌倉好き集まれ!KIさんの鎌倉リポート・第22号(2006年10月25日)

湘南海岸, 歩き旅(前編:江ノ島~稲村ガ崎)

秋も深まりつつある,10月。スポーツと勉学の秋真っ只中ですよね。
新しいこと,日頃からの抱負・・・etc
何かに挑戦するにはもってこいの季節です!
ということで,このたび自分は「湘南海岸を徒歩で制圧」することに挑戦。
 先日,2日にわたって,江ノ島のある片瀬海岸から逗子マリーナまでを徒歩で歩ききってまいりました!まずは1回目,片瀬江ノ島から稲村ガ崎までの徒歩日記を報告します。

10月8日,日曜日。午前11時,絶好の行楽日和でした。
江ノ電の湘南海岸公園駅を降りて片瀬西浜へと向かいます。陸橋の上を眺めるとたくさんのトビがえさを求めて青空を悠然と行き交っています。さすがに海水浴客は殆ど居ませんでしたが,片瀬の海は多くのサーファーと見物人で賑わっていました。

 江ノ島水族館ではちょうどイルカショーが行われているようで,波の音に混じって時々アナウンスと拍手が響いてきます。

片瀬西浜の陸橋からは富士山の雄姿もくっきり

正午の腰越海岸。サーファーたちが脱ぎ捨てたたくさんのビーチサンダルです。

江ノ島へ伸びた橋を越え,片瀬東浜。
そのまま東へと歩くと知らない間に藤沢市と鎌倉市の境界を越えます。特に明確な目印などはなさそうなのですが,鎌倉市側に入ると海岸の名前も腰越海岸に変わります。

こちらはサーファーの多い片瀬西浜にくらべて,ウィンドサーフィンの数が目立ちます(もっとも普通のサーファーもいますが)。

ここからは江ノ島を背にして湘南の海辺を東へ東へと歩いていきます。

腰越の漁港では,魚の日干しがちらほら。獲れたてのシラスはなかなかの人気で買い求める人々が集まっていました。

小動岬(と小動神社)を横目に車道を歩き続けること10分ほどでしょうか,左手に江ノ電の鎌倉高校駅,車道には車の列,右手,堤防下に七里ガ浜が細長くずっと向こうまで続いています。

潮風にあおられながら,江ノ電が時々行き交う道を歩くのは大変気持ちいいですね。
風景を楽しみながら,そして撮り歩きながらゆっくりと歩を進めているため&腰越で万福寺に立ち寄ったためにさらに時間を費やして,江ノ電七里ヶ浜駅付近に至ったのは午後3時になっていました。

いつもフリーマーケットで賑わう広場はなぜか本日休業・・・残念

誰も居ない広場を背に,江ノ電の走るあたりを振り返ると,真っ赤なヒガンバナがたくさん。ピークはやや過ぎかかっているもののまだまだ綺麗に咲き誇っていました・・・ラッキー^^

こうやって歩いているといろいろな魅力を発見できますね。

ヒガンバナの後は海の風景と少しバイバイして江ノ電の線路沿いに入ると,ちょうど芸術祭のイベント中,沿線のシャれた建物では色々なアーティスト達の作品展が行われていました。場所によっては軽食をしながら作品を楽しめるところも。

そんな店のひとつでランチタイム。さすがにお腹もすいていました。

アカバナーと江ノ電。ヒガンバナのことをついアカバナー(赤花)と呼んでしまいたくなります,実際にはアカバナーは別の花を意味するのですが(七里ヶ浜駅付近にて)

夕照に輝く七里ガ浜。江ノ島をバックにビーチバレー

遅い昼食を済ませ,作品展を楽しんだ後,稲村ヶ崎駅のあたりから再び海へ。
午後4時を過ぎ,江ノ島と七里ガ浜には西日が射していました。

今日はどうやらここまで・・・

稲村ガ崎の海岸で夕日を見届けることにしました。
多くの人々が見守る中,次第に太陽が低く色濃く空と海を染め上げていきます。
昼間からの快晴にも恵まれ,白銀色から黄金色へと染まる中,くっきりシルエットに浮かび上がる江ノ島と富士山の風景は格別です。


午後5時半をまわるころ,夕焼けはさらに黄金色から赤銅色へと変わります。
真っ赤な太陽の玉が見る見る地平線の山際へと沈んでいきました。

次第に赤い空も濃く黒く,6時をまわるころにはあたり一面が暗くなり,道路沿いのライトが目立ってきます。

あれほど賑わっていた稲村ガ崎も人気がまばら。夕日の稲村ガ崎もすばらしいですが,静かにネオンに照らし出される海と富士山もまたいいですね。

そして,午後6時半。本日の歩き旅は終わりました。

適度の疲労感と達成感とともに,江ノ電で稲村ヶ崎駅から鎌倉駅へと向かいました。


ps.「後編:稲村ガ崎~逗子マリーナの歩き旅」は24号にて報告いたします。

午後6時の稲村ガ崎より富士山を望む