鎌倉好き集まれ!つなさんの鎌倉リポート・第8号(2006年6月21日)

和久峻三 『京都・鎌倉・大和 あじさい古都の寺殺人ライン』

明月院の紫陽花。
平日でも大反響。
ただ青色が薄くなった気がします。

今回は和久峻三さんの
『京都・鎌倉・大和 あじさい古都の寺殺人ライン』を選びました。
この作品は、ご自身が弁護士である和久さんの
ドラマでも知られる「赤かぶ検事シリーズ」の一作です。

宇治の三室戸寺で殺人事件が発生し、
紫陽花の名所で事件は続いておこっていきます。
そして第3の事件が鎌倉の明月院でおきると睨んだ
京都府警の行天警部補は、張り込みをするのですが・・・。

つづきは、是非原作をお読みください。

さて、その明月院ですが、
相変らず団体客も混ざって、たくさんの見物客が訪れていました。
平日なのにすごいところです。

(このページの写真は全て、6月20日に撮影しました。)
鎌倉には他にもミステリに出てくる紫陽花の名所があります。
それはこの頃雑誌にも取り上げられている成就院です。

成就院は金久保茂樹さんの
『鎌倉-京都 あじさい伝説殺人事件』で、
あじさい写真撮影ツアーの場所として取り上げられています。

また義則喬さんの『鎌倉妄殺の紫陽花』では
鎌倉紫陽花名所御三家として
明月院・まんだら堂(現在・逗子市管轄)と並んで
成就院が紹介されています。

成就院の紫陽花。
こちらも朝一番から見物客がたくさんいました。

長谷寺の紫陽花。
個人的にはここが一番良かったです。
海が見えるのは成就院だけではありません。

金久保さんの『あじさい伝説』では、
成就院のあとに長谷寺へ向かいます。

長谷寺は観音堂奥のアジサイ散策路がキレイでした。
アジサイは2500株もあるそうで、10分程度で歩けます。

受付では寺オリジナルの長谷地区アジサイマップが描かれた
うちわのような物がいただけます。(無くなり次第終了とのこと)

ここでは久しぶりに
アジサイとカタツムリが並んでいるのを見つけました。
ミステリに出てこない他の寺院もまわってみました。

浄智寺は総門から鐘楼門の手前までにあるアジサイが見事です。
バス通りから入ってくると、
まず甘露の井のそばにあるガクアジサイに目を奪われます。

浄智寺の紫陽花。
朝もやのように見えますが、
実は何かを燃やしたあとの煙です。

浄光明寺の紫陽花。
ガクアジサイが咲いてました。

上記の4寺院に比べると、
浄光明寺はとても静かで、数名の方が絵を描いていらっしゃいました。

ただ阿弥陀堂の方へは上がれなかったので、
咲いているアジサイの本数は多くありませんでした。