鎌倉好き集まれ!チャウさんの鎌倉リポート・第1号(2003年8月9日)

鎌倉の四季折々

はじめまして。
この「鎌倉好き集まれ」のコーナーはいつも愉しくは意見させて頂いておりました。
そして、レポーターの仲間にさせて頂きました。よろしくお願いします。

記念すべき第1回、どのようなものにしようかと考えていましたが、
最初と言うことで、私が感じている鎌倉の四季を通じて書いてみようと思いました。
私は鎌倉で生れて現在に至っておりますが、
過去に2年ほど鎌倉を離れていた時期がありました。
その時に、鎌倉は以外に楽しく素敵な街なんだということに気がついたのです。
寺社仏閣が多いこともさることながら、
その為か行事が多々あり、一年を通して楽しみが多いというのがこの街の特徴だったのですね。
住んでいる時には当たり前に思っていたことが、
当たり前じゃなかったと離れて判ったのです。

春、海蔵寺にて

春、日本人にとって春は厳しい寒さから解かれる季節ですから、
誰もが待ちこがれる季節ですね。
私も春が大好きで、しかも鎌倉の春は格別だと思っています。
春の花といえば桜が代表的ですし、開花前線なるものは発表される程に、
人気の高い花です。
しかし、鎌倉は桜以外にも沢山の花が競い合うでもなく咲き揃います。
桜に負けない素敵な花だってあります。
季節柄春は卒業や新入学の季節。
とても似合う場所が方々にあります。
じめじめした梅雨が明けると、ギラギラした夏がやって来ます。
鎌倉は海辺の街だから、夏の日差しは肌を刺すのです。
子供の頃からその日差しの下、自転車で駆け回っていたものだから、
今でも、そんな日差しが大好きです。
そして、夏の一大イベントと言ったら、花火大会ですよね。
水中花火は鎌倉が発祥なんだそうで、
そんなこといつ知ったのでしょうか?
ただ、水中花火を行う為、翌朝浜へ行くと
いろんな物が打ち上がっていると聞いたことがあります。
花火大会も終わり家に帰る途中材木座のアメリカ屋さんで、
花火を買って、庭で花火をするのも楽しみのひとつでした。
鎌倉は花火大会が終わるとクラゲが出始めるので、
海水浴も終わりと言われていました。私が子供の頃は…。

鎌倉花火大会

またまた、海蔵寺です。

秋は春と同様木々が華やぐ季節ですが、
楽しい夏が過ぎ、やがてやってくる冬を待つ季節でもある為、
心の何処かに影を潜めているような気がします。
何となく秋の風情は全体的にそんなものを秘めているような気がして、
でも、だからこそ素敵であったりするんですね。
紅葉、それは散りゆく前の最後の彩り。
鎌倉の紅葉は、特にお寺さんのものがきれいです。
お寺さんだからこそ、そんな紅葉を見事に演出してくれているのかもしれませんね。
この時期も、鎌倉を歩くのが大好きです。

鎌倉の冬は、景色が見事です。
空気が澄んで、伊豆大島に伊豆半島、
丹沢山渓に富士山も顔を出して、見とれてしまいます。
信じてくれる人が少ないんだけど、
子供の頃(現在もそうかは知らないけれど)
肉眼で熱海の後楽園の観覧車が見えたんです。
本当なんです。(ここで力説することはないですね)

午後4時、夕陽は海に金色の帯を伸ばして空を茜色に染め上げます。
富士山も丹沢も伊豆半島も夕焼けのもとシルエットとなって浮かび上がっています。
そんな景色の中、時を告げる鐘の音がゴ~ンと光明寺で鳴らされます。
やっぱり鎌倉は良いと感じる一瞬です。

パノラマ台にて