鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第22号(2009年8月23日)

夏の終わりの海蔵寺

東慶寺から海蔵寺へ

長寿寺

亀ヶ谷坂切通

扇ガ谷の小路

岩船地蔵

地蔵寺へ続く小路

地蔵寺の門前

 東慶寺から海蔵寺へ向かいました。東慶寺を出て、鎌倉街道を鎌倉方面に歩きます。横須賀線の線路を渡り、しばらく歩くと長寿寺が左手にあります。そのすぐ脇の道を右に折れ、亀ヶ谷坂切通を抜けると、扇ガ谷の住宅街に出ます。
 写真のような住宅地の小路を歩くと、やがて岩船地蔵が見えてきます。岩船地蔵の角を右に曲がり、横須賀線の線路をくぐり、右手の道を真っ直ぐ行くと、閑静な住宅街の小路が続きます。時折、タイワンリスの鳴き声が聞こえてくるかも知れませんが、それ以外は本当に閑静な住宅地です。この小路の雰囲気が大好きです。
 さらに、しばらく歩くと、こぢんまりした海蔵寺の門が見えてきます。東慶寺から海蔵寺までの道程は、2キロ弱の距離です。亀ヶ谷坂切通あたりの急な坂道がある以外は、楽に歩ける散歩道です。

海蔵寺の花達

芙蓉と百日紅

芙蓉

 門を入るとすぐに芙蓉の花が咲いているのに気づきました。そして、立派な百日紅の木が紅い花を付けています。その奥に本堂が見えます。

ノウゼンカズラ

蓮の花

 少し驚いたのは、ノウゼンカズラの花がまだ残っていたことと、蓮の花が咲いていたことです。やや時期を過ぎた感じのふたつの花が、海蔵寺にはまだ咲いていました。きっと手入れも行き届いているのだろうと思います。いつ訪れてもちょっとした驚きや新しい発見があります。

本堂裏の庭

ノウゼンカズラ

 本堂裏の庭を眺めに奥へ入って行きます。海蔵寺を訪れると、必ず覗いて帰るのです。残念ながら本堂脇から覗くしかないのが、この非公開の庭です。人が立ち入ると荒れてしまいそうな、繊細な美しさを感じる庭ではありますが、いつか特別公開でもして下さるのを待っていたいと思っています。その庭の池には睡蓮の花が咲いていたりするのです。
 ノウゼンカズラ全体の写真を撮ってみました。案外沢山の花が残っています。ここ以外でも花が咲いているのを見かけます。結構花期の長い花なのでしょうか。

キキョウ

芙蓉

 このキキョウも結構長い間咲いています。海蔵寺の花は特別花期が長い気がするのは、やっぱりちゃんと手入れされているからなんだろうと、思ってしまいます。最後に鐘楼と芙蓉の写真を撮ったりして、門を出ました。夏の海蔵寺を訪れるのも、きっと今日が最後かも知れません。次に訪れる時には、秋の花が咲いているのかなと思います。