鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第35号(2009年10月4日)
光触寺と旧華頂宮邸
塩嘗地蔵の光触寺
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山門
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本堂
先日十二所辺りを歩いたのに、光触寺(こうそくじ)に立ち寄らなかったので、今回は光触寺からスタートしました。北鎌倉の東慶寺に立ち寄った後、電車で鎌倉駅に向かいます。鎌倉駅から金沢八景方面行きのバスに乗り、十二所神社まで行き、鎌倉方面へ引き返しました。十二所神社ではなくて、十二所バス停で降りるとすぐです。
岩蔵山光触寺は、もともとは真言宗のお寺だったそうですが、1279年に一遍に帰依した作阿を開山として、時宗に改めたと言われています。本尊は阿弥陀三尊ですが、このお寺の阿弥陀像にはある伝説があります。万才法師という人が、ある時盗みの疑いをかけられ、頬に焼き印を付けられます。ところが、付けた筈の焼き印が消えてしまうのです。もう一度焼き印を付けても同じでした。阿弥陀さまが身代わりとなって、頬に焼けた跡が付いていたのです。そういう伝説があって、光触寺の本尊は、別名「頬焼阿弥陀」と言われています。
岩蔵山光触寺は、もともとは真言宗のお寺だったそうですが、1279年に一遍に帰依した作阿を開山として、時宗に改めたと言われています。本尊は阿弥陀三尊ですが、このお寺の阿弥陀像にはある伝説があります。万才法師という人が、ある時盗みの疑いをかけられ、頬に焼き印を付けられます。ところが、付けた筈の焼き印が消えてしまうのです。もう一度焼き印を付けても同じでした。阿弥陀さまが身代わりとなって、頬に焼けた跡が付いていたのです。そういう伝説があって、光触寺の本尊は、別名「頬焼阿弥陀」と言われています。
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塩嘗地蔵
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庭園
光触寺の本堂脇に小さな地蔵堂があります。前に並んでいるのが、六地蔵で、後ろのやや大きなお地蔵様が、塩嘗地蔵です。もともとは、朝夷奈切通から鎌倉に入る街道にあった地蔵です。その街道は、塩売りが通行した街道でしたが、この地蔵に塩を供えたところ、帰り道にはその塩がなくなっていたので、このような名前が付いたと言われています。
光触寺には、見事な庭園もあります。ちょっと見ただけではわかりませんが、写真に雨傘を干しているのが写っていました。ちょっと面白い光景でした。
光触寺には、見事な庭園もあります。ちょっと見ただけではわかりませんが、写真に雨傘を干しているのが写っていました。ちょっと面白い光景でした。
旧華頂宮邸
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旧華頂宮邸の一般公開日だったので、訪れてみました。いつもは、月曜日と火曜日を除き庭園に入ることができます。春と秋の一般公開日には、建物の中に入れます。旧華頂宮邸は、華頂博信侯爵の邸宅として建てられたものです。所有者がたびたび変わりますが、鎌倉市が平成8年に取得しました。平成18年には、国の登録有形文化財に指定されています。
外観は、柱や梁などをそのまま外部に現し、その間の壁を石材や土壁などで充填したハーフティンバースタイルと言う建築様式です。西洋の民家のスタイルのようで、最近でも輸入住宅に見られる様式のようです。
外観は、柱や梁などをそのまま外部に現し、その間の壁を石材や土壁などで充填したハーフティンバースタイルと言う建築様式です。西洋の民家のスタイルのようで、最近でも輸入住宅に見られる様式のようです。
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洋室
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和室
建物の中には沢山の部屋があり、部屋のひとつひとつはやや狭いように思えました。洋室も和室もあり、洋室には大理石で作られたマントルピースが設置されています。なかなかの雰囲気でした。いくつかある和室も、なかなか雰囲気のある部屋でした。
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建物の正面玄関から入り、中をひととおり見学して、西洋庭園に面したこのテラスのある方から外に出ます。門から入って正面の方は、大きな木があるので、写真は撮りにくく、1枚も撮っていません。庭園に面した側からの風景は、光線の具合もちょうど良い感じです。
旧松崎邸和館
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旧華頂宮邸の庭園の奥には、旧松崎邸和館があります。洋館がある敷地内に和館があるのが、とても面白いなと思いました。ほぼ同時代の建築のようで、和館の方は茶室を移築してきたもののようです。
鎌倉市は、景観重要建築物を指定しています。この旧華頂宮邸は、第29号になります。有名な鎌倉文学館は、第1号です。鎌倉市が発行している小冊子に載っていますが、第31号まで指定されていて、ひとつだけ指定を外しているものがあるので、今現在で30あることになります。そのうち一般公開されているものは僅かでしょう。中には、ホテルニューカマクラのように泊まれるところもあったりします。
鎌倉市は、景観重要建築物を指定しています。この旧華頂宮邸は、第29号になります。有名な鎌倉文学館は、第1号です。鎌倉市が発行している小冊子に載っていますが、第31号まで指定されていて、ひとつだけ指定を外しているものがあるので、今現在で30あることになります。そのうち一般公開されているものは僅かでしょう。中には、ホテルニューカマクラのように泊まれるところもあったりします。