鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第8号(2009年7月25日)
鎌倉十橋を巡る散策(その2)
夷堂橋と本覚寺
小町大路を本覚寺まで歩いて行くと、鎌倉十橋の中ではかなり大きな橋に出ます。もしかすると、大きな流れにかかっている大きな橋は、ここしか無かったりするのですが、夷堂橋と言います。本覚寺境内には夷堂があったり、滑川もこの辺りでは夷堂川と呼ばれたようです。
この夷堂橋を境に、右岸を小町と言い、左岸は大町と言います。夷堂橋を挟んで、右岸に本覚寺、左岸の大町側に妙本寺が向かい合うように建っていますが、これは何か意味があるのでしょうか。
逆川橋
確かに、この橋がかかっている逆川は、海側から山側へと流れているように見えます。不思議な川ですが、そこにかかっている小さな橋が逆川橋(さかさがわばし)です。夷堂橋を渡り、さらに南下して、大町四ツ角交差点を過ぎた辺りにあります。住宅街の中の小さな川にかかっている小さな橋です。
乱橋
逆川橋を見た後、更に南下して線路を越え、水道路交差点を過ぎ、妙長寺を過ぎた辺りに乱橋はあります。本当に小さな橋なので、注意していないと見逃します。これが橋かと思うくらいの橋なのです。道路の反対側の石碑を見つけなかったら、見つからなかった橋でしょう。それにしても、石碑が斜めになっているのは、何故なんでしょう。
乱橋から琵琶橋へ
乱橋を見つけた後は、若宮大路にある琵琶橋を目指します。引き返して、右手に妙長寺を見て、水道路交差点を過ぎてすぐに左に折れます。そうすると元八幡があります。元八幡とは、元鶴岡八幡宮という意味です。小さな神社ですが、良く手入れされている感じです。
元八幡を出て、若宮大路方面に歩いて行くと、鎌倉女学院の北に出ます。夷堂橋で渡った滑川を再び渡ります。ここにかかる橋の名前をチェックしてみたところ、閻魔橋と言う名前でした。この橋は十橋には数えられていません。
琵琶橋
昔は川が流れていたのかも知れませんが、この橋も流れは見つかりません。時代とともに、川は地下水路になってしまったのか、無くなってしまったのか、鎌倉だけでなく、全国的にこんな場所は沢山あるような気がします。昔このあたりの道を琵琶小路と呼んでいたことから、このような名前になったようです。
つづきは、第9号へ。たぶん、その3で十橋巡りは、終わると思います。
つづきは、第9号へ。たぶん、その3で十橋巡りは、終わると思います。