鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第82号(2023年11月26日)

リポート再開!北鎌倉の円覚寺から始めます。

総門前の紅葉

突然のリポート再開第1号は、僕の大好きな円覚寺から始めます。
訪れたのは11月23日のこと。そろそろ紅葉も綺麗かなと、円覚寺を訪れました。
開門は8時30分。10分前くらいから門が開くを待っていましたが、朝早いのに20人くらいの方が待ってました。
この前来たのは、9月30日ですから、2か月近く経ったことになります。
今日は弁天堂と洪鐘がある高台に登ってみようと思っていて、実際に登ってみたらちょっとしたご褒美が。
いつものように、円覚寺の一番奥の黄梅院にお参りし、いくつかの塔頭(たっちゅう)を外から覗いて帰ってきました。
境内を歩いたのは、1時間半弱。帰りに総門を出ようとしたら、拝観料を納める行列が十数人くらいでした。きっと大勢の方が訪れた祝日だったと思います。

山門

仏殿

洪鐘のレプリカ

総門を潜り、石段を上がって山門の前に立つと、凜とした気持ちになります。
この凜とした空気が恋しくて、円覚寺を頻繁に訪れます。
山門を潜ると、一段高いところに仏殿が見えます。
仏殿にはご本尊の宝冠釈迦如来が安置されています。
10月下旬に60年に一度の洪鐘弁天祭がありました。その洪鐘のレプリカが仏殿脇にありました。

選仏場

居士林

佛日庵

選仏場には、薬師如来像と大慈大悲観世音菩薩像が安置されています。
居士林の門の向こうにあった建物はただ今建て替え中です。この雰囲気のある門だけが残っています。
居士林の門前の紅葉がいつも綺麗なのですが、まだあと一息というところでした。
大方丈、妙香池、佛日庵へと続くこの道の風景が好きです。

妙香池

舎利殿

如意庵

妙香池には、虎頭岩があります。どこが虎の頭なんでしょうか。
そして時々カワセミを見かけます。
国宝の舎利殿は、お正月とゴールデンウィーク、11月初めの連休に特別公開されます。
今年のゴールデンウィークに、拝観させていただきました。
如意庵にはコロナ禍前素敵なカフェがあったんですが、今はやってないようです。

佛日庵

開基廟

白鹿洞

仏日庵は、数少ない拝観できる塔頭の一つです。
庭では抹茶や珈琲をいただけて、広い円覚寺の境内を歩いてひと休みするには持って来いかも知れません。
ご本尊は、地蔵菩薩座像。
円覚寺開基の北条時宗公をお祀りしているお堂があります。
路を挟んで佛日庵の向かい側には、白鹿洞があります。
円覚寺開堂の日、開山の無学祖元禅師の説法を聴こうと、白鹿が群れをなして出て来たとされる洞穴です。

黄梅院

大方丈

百観音霊場

円覚寺の総門を入り、ほぼ真っ直ぐに突き当たった一番奥にある塔頭が、黄梅院です。
こちらも数少ない拝観ができる塔頭の一つです。
こぢんまりとした庭がありますが、四季折々の花が咲きます。
妙香池まで戻り、道を隔てて向かい側二あるのが、大方丈です。
池のある方が大方丈の裏になります。時々カワセミが居たりします。
そして表側の庭には百体の観音様が並んでいる百観音霊場があります。

洪鐘道

洪鐘

弁天堂

階段がきついので、立ち寄らないことも多々あるのが、鐘楼と弁天堂がある高台です。
国宝の洪鐘があり、ついこの前の10月下旬に洪鐘弁天祭がありました。
弁天堂の裏側に出ると、視界が開けお天気が良い日には向かいの山の向こうに富士山が見えます。
この日もくっきりと富士山が見えていました。
弁天堂裏にはお茶屋があります。

帰源院

龍隠庵

松嶺院

夏目漱石ゆかりの帰源院の門前にも行ってみました。
選仏場と居士林の間の小路を山の方に向かって歩くと、高台に出ます。
龍隠庵という塔頭なのですが、ここは円覚寺の穴場です。
そして円覚寺の境内全体を見渡すことができる高台です。
松嶺院は花の塔頭です。春と秋に公開され、高台にある墓地には原節子さんや開高健さんなど著名人のお墓があります。