鎌倉好き集まれ!秀さんの鎌倉リポート・第14号(2003年6月10日)

建長寺

三門

 
 『狸の三門』・・・との別名を持つ壮大な三門。

三門の建立時に、この寺で育てられた狸が、僧侶姿に化けて
手伝いをしたとの言い伝えがあるそうです。

*お手伝いのお駄賃は、勿論、この寺が元祖のケンチン汁??

柏槇と仏殿


 三門をくぐると、仏殿までのメインストリートの両側には、
悠久の時を刻む威風堂々の柏槇(ビャクシン)の大木が7本。
特に左側3本の内の真ん中の1本が見事。 
大覚禅師のお手植えと言われており約750歳。 鎌倉では
最年長らしい。

*柏槇の樹皮・果実は薬用や香料に、そして幹は床材や
 高級鉛筆材として利用されるそうです。

仏殿正面

 


  建長寺は、日本で初めて建立された本格的な禅寺。

 現在は、北鎌倉から散策を始めた人にとっては、見過ごす
のが難しい程の良い場所にありますが、往時は幕府のあった
中心エリアからは、巨福呂坂切通しで隔てられ、罪人の刑場
もあった為か、「地獄谷」とも呼ばれていた怖~~い所だった
そうですヨ。
 
 
 

 建長寺創建750年の記念として、法堂の『雲龍図』が特別公開中です。
 

  * 期間: 2003年5月31日 ~ 6月15日。

  * 場所: 建長寺 法堂

特別公開の案内ポスター

『いざ、上野』
ここの梵鐘(国宝)は、『鎌倉-禅の源流展』に出展の為、
5月15日から建長寺を留守にしており、その期間を利用し
て茅葺屋根の改修工事が始まっていました。

<鎌倉-禅の源流展>
  ・ 期間:2003年6月3日~7月13日。
  ・ 場所:東京国立博物館 (東京・上野公園内)

*鐘楼は今、2.7トンの重い荷から開放されて・・・
 過去750年間で、貴重な2度目の骨休め中。
 前回は鐘楼建て替えのあった江戸中期だったそうです。 
 お疲れ様でした。   <・・・で、次はイツ? >

工事中の鐘楼(青シート内)。後方は三門。