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いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート No.275(2008年5月8日) |

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鮮やかな若葉の薫る季節となりました。 週末は雨模様とのことでしたので、小用の帰り金沢街道界隈を歩いてみました。 先ずは久し振りに「瑞泉寺」を訪ねてみました。前回訪れたのは梅の花が咲き始めた頃でしたが、今の時季は花数も少ないこともあってか訪れる人も少ないようです。 新緑に囲まれた境内には屋根の反りの美しい本堂が静かに佇んでいました。
※ 以下の写真は5月8日撮影したものです。
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境内で花と言えば「紫露草」の色だけが目に付くようです。 僅かに「諸葛菜」が咲いているだけでした。
月草の移ろひやすく思へかも 我が思ふ人の言も告げ来ぬ (大伴坂上大嬢)
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鐘楼前にある藤棚の「白藤」もそろそろ終盤のようです。 短めの花房が数本垂れているだけでした。 お寺さんの方が「今年は花付きが悪かったようです」とお仰っていました。 少し離れた山の斜面には「山藤」が僅かに薄紫の花房を垂らしていました。 |



境内では「ヤマアジサイ」の花芽が順調に育っているようでした。 額紫陽花に比べると少し小振りのようです。 咲き始めたものが数株ありましたが、未だ装飾花の色付きが浅いようですね。 これからが楽しみです。
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アゲハチョウが蜜を求めて、花から花へと飛び回っていました。 「クロアゲハチョウ」?でしょうか、詳しくは判りません。 |


境内には沢山の梅の木が有りますが、よく見ると青い実をいっぱい付けています。
青梅の臀うつくしくそろひけり (室生犀星)
本堂裏手にある夢想疎石作の庭園の荒々しい岩肌に、楓の若葉が初夏の日差しに映えていました。
若楓枝を平に打重ね (富安風生)
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 ◆ ゲンゲと蝶 梅園にて
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 ◆ 桐の花 瑞泉寺付近にて
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蝶々の後や前なり紫雲英 (曙夢) 朝ひらく うす紫の桐の花 ゆうべ見た夢 なほのこる 私の胸の まぼろしに 夕ちる ほろりほろりと桐の花 遙きけ人の おもかげの ふっと浮かんで なつかしや
(桐の花 松山滋) |



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