鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第276号(2008年5月8日)
◆ 花の香りに誘われて 永福寺跡・鎌倉宮・報国寺
◆ カワトンボ飛ぶ永福寺跡
前号からの続きです。
瑞泉寺から戻る途中、「永福寺跡」の造成工事の進み具合を見に立寄ってみました。
広大な跡地の一部はフェンスに囲まれ、平地にはなっていましたが工事車両が出入りしている様子も無く、雑草が生茂っているだけでした。
ひょっとして秋にはまた、あの「ススキの原」が見られるのではと期待しています。
水辺には「カワトンボ」が飛び交っていました。
川とんぼ見しより風の身近なる (近江小枝子)
※ 以下の写真は5月8日撮影したものです。
永福寺跡付近を流れる二階堂川岸には、名も知らぬピンクや白色の小花がいっぱい咲いていました。
川岸に枝垂れる楓には、ピンク色をした可愛いプロペラ状の花を沢山付けています。
花楓一枝そへて祝のもの (坊城としあつ)
◆ 薊の花咲く 鎌倉宮
永福寺跡から金沢街道に出る前に「鎌倉宮」を覗いてみました。
太平殿(休憩所)前には薄紅色の「アザミ」の花が咲いていました。
あざみ あざやかな あさの あめあがり (山頭火)
をだまきや旅愁はや湧く旅のまへ (水原秋櫻子)
◆ 爽やかな風吹き抜ける竹の庭 報国寺
鎌倉宮を後に、金沢街道を竹の寺「報国寺」へと向かいました。
山門を潜って本堂への石段の少し手前左手には、薄紫色の「都忘れ」の花が咲いています。
人恋し都忘れが庭に咲き (高橋淡路女)
竹林への入り口脇には木下利玄の歌碑があります。
あるき来てものゝふ果てし岩穴の ひやけきからにいにしへおもほゆ
傍らには「著莪」の花がひっそりと咲いていました。
◆ 爽やかな風吹き抜ける竹の庭
脱ぎ捨てひとふし見せよ今年竹 (蕪村) 笋の番してござる地蔵かな (一茶)