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いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート No.313(2008年10月3日) |

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 【コスモス】
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雲あれど無きが如くに秋日和 (高浜虚子)
前号からの続きです。 浄智寺で布袋尊のお腹を撫でて元気を頂き、次に花の寺松岡山東慶寺を訪ねました。 ※ 以下の写真は10月3日撮影したものです。
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静寂や果たしてありし秋の声 (高浜年尾) 萩白きことに栞のありにけり (後藤夜半)
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油点草紫出過ぎても居らず (中谷楓子) 一叢の芒粗ならず蜜ならず (深見けん二)
参道中程松ヶ岡宝蔵前付近は、秋の花々の競演でした。 コスモス・吾亦紅・油点草・秋明菊・芙蓉・桜蓼・大毛蓼・紫苑など等…。 |


 【秋の空とコスモス】
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 【宝蔵前のコスモスと秋明菊】
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風ふけば紫苑なだれて淡々し (告下春一)
金仏さまの背後にある菖蒲田には紫苑の花が見頃でした。 手前の紅い穂状の花は大毛蓼です。白蓮舎の前には犬蓼の花も咲いていました。 故郷では赤まんまと呼んでいましたね。 |



木犀やはかなかりける初恋の人とあひ見し袖垣のおもふ (木下利玄)
橙黄色の花を付け芳香が強い方が金木犀ですが、淡黄色の花を付ける銀木犀は香りが薄いようです。 |



 【風船葛・鎌倉街道沿いにて】
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 【葉鶏頭・鎌倉街道沿いにて】
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ふうせんかづら体のどこも昼深く (松本文子) 葉鶏頭落暉に彩を重ねけり (越沼節子)
秋日和の北鎌倉、秋の花々を堪能した一日でした。 日が翳ってくると少しひえびえとして来るようです。秋の日は「つるべ落とし」早めに帰るとしましょうかな。
おわり |



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