鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第312号(2008年10月3日)

◆ 北鎌倉  / 浄智寺

◆ 秋風に揺れる薄 ・ 萩の花……

   【総門】

                     しづけさにありて爽やかなりしかな  (稲畑汀子)

           前号からの続きです。
           爽やかな秋晴れの下、長寿寺を後に粗ひと月振りの金宝山浄智寺を訪ねました。
           甘露の井の周りは雑草も刈り取られて、澱んでいた池の水も奇麗に澄んでいました。
           ※ 以下の写真は10月3日撮影したものです。
      

   【鐘楼門とススキ】

   【鐘楼門と萩】

               昨年新装になった二層の鐘楼門もすっかり周りに馴染んで来たようです。
               鐘楼門にはススキや萩の花が良く似合いますね。

          多からず少なからざる庭芒 (服部点深)    花少し散るより萩の盛りかな (成田蒼虬)     

◆ 秋風の吹きのこしてや…

   【鶏頭の花】

   【書院裏庭に咲く紫苑】

    秋風の吹きのこしてや鶏頭花 (与謝蕪村)       紫おん咲き静かなる日の過ぎやすし (水原秋桜子)

書院裏庭では紫苑や秋明菊が咲き始めていました。
書院前庭には酔蝶花・白花秋明菊が見頃でしたが、撮った画像を編集段階でうっかり削除してしまいました。 トホホ!

◆ 峡抜けてゆく明るさの…

   【手汲み式井戸と竹林】

   【秋明菊】

         峡抜けてゆく明るさの竹の春 (稲畑汀子)          鄗なれど風は雅に貴船菊 (三木彬郎)

    竹は秋になると生長が盛んになり青々として来るようです。 
    竹の秋というと春の季語だそうです。                         貴船菊=秋明菊

   【お馴染み布袋尊】

   【小さな秋の収穫】

   境内を一巡して、最後は布袋尊の黒光りしたお腹を擦って元気を頂き、お賽銭箱に五円×2を入れて 「序ですが
   布袋さまー。 私のこの ”メタボ” なお腹を責めて布袋さま位にして頂けませんでしょうかね」 とお願いしたところ、
    「それはお前の心掛け一つじゃょ。 わしゃ知らんバイ!」 「そげなぁ。 冷たかねぇ」 てな ”はんかくさい” 話は
   …ありませんでしたが。トンネルの付近で団栗を7,8個拾い集めて次へと向かったのであります。

                                                    つづく