鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第453号(2009年4月10日)
◇ 花の香りに誘われて 鶴岡八幡宮源氏池の花筏
桜花何が不足で散りいそぐ ( 一 茶 )
絢爛豪華満開だった染井吉野も葉桜と化してしまいましたが、代わって八重桜の花が見頃を
迎えていますね。
鶴岡八幡宮の源氏池畔の染井吉野も散り始めて、水面には花筏が出来ていました。
※ 以下の写真は4月10日撮影したものです。
◇ 平家池の八重桜が見頃です…
春なれや雲と花の散る風情 ( 烏 曉 )
◇ 源氏池には花筏が…
源氏池の水面に舞った桜花が春の陽を浴びて輝いていました。 散り花が水面を被い漂う情景を
「花筏(はないかだ)」 と言うそうですが、風流な言葉ですよね。
風が吹き抜けると水面に花びらが雪が舞うように散りますが、散りゆく桜もまた風情があります。
桜花 散りぬる風の余波には
水なき空に 波ぞ立ちける (紀 貫之)
水の面に 浮きて流るる桜花
いづれを泡と 人は見るらん (凡河内躬恒)
散りぬれば 色なきものと桜花
恋とは何の姿なるらむ (樋口一葉)