鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第577号(2010年2月13日)

☆ 雨に煙る 笛田山仏行寺 (ぶつぎょうじ)

            
          昼前辺りから、ちらちらと雪が舞い始め 「ん、もしや」 と期待しましたが、2時間ほどで雨に
          変わったようです。
          湘南モノレール 「湘南深沢駅」 から徒歩15,6分程の笛田3丁目に在る 「笛田山仏行寺」 へ
          行ってみました。
            
          途中の笛田地区は、まだ田圃や畑がある長閑な里山の風景が広がっています。
          いちご農園などもあり、数年前に来た頃は、茅葺屋根の農家も見られましたが、今は見当たり
          ませんでしたね。
             
           雨の境内は訪れる人も無く、寺務所前には枝垂れ梅が数輪咲き始めたばかりの、静かな
           佇まいでした。                        
                        境内の刈芝を踏む梅見かな  (河東碧梧桐)

            
            本堂前には小さな竹林がありますが、雨に濡れて青々と伸びる姿に、清々しい気持
            ちにさせられますね。
            足下には、何と 「筍」 が顔を出していましたよ。
                        
                       こぼれ梅かたじけなさのなみだ哉  ( 嵐 雪 )
            
          境内には、梅の木は数本しかありませんが、小雨に煙る裏庭に一人佇んで観る梅の花も、また
          風情ありかな。
          躑躅の季節には、本堂裏の池の周りや山の斜面には、多種の躑躅が咲き、それは見事です。
          躑躅咲く頃にまた来てみましょう。
                                                           おしまい
                  
                      古池に藻の草ふかく沈みたり
                            寒けくもあるか白梅の花  (島木赤彦)