鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第838号(2011年9月18日)
◇ 湯花神楽 (ゆばなかぐら) 坂ノ下 / 御霊神社 (ごりょうじんじゃ)
仲秋とは言え、ここのところ真夏のような蒸し暑い日が続いていますが、坂ノ下に在る
「御霊神社」 の例祭に行ってみました。
鎌倉駅から江ノ電に乗り、長谷駅で降車しましたが、三連休の中日とあって、車内は
すし詰め状態でしたね。
毎年9月18日、祭神 「鎌倉権五郎影政」 の命日に行われる 「面掛行列」 お祭りを見るのは
5年ぶりになりますね。
拝殿での神事の後、13:00から行われた 「湯花神楽」 も大勢の観客で賑わっていました。、
五穀豊穣を祈念して行われる 「湯花神楽」 は、青竹に赤、青、緑、黄色、紫の五色の切紙を
付けた縄で四方に囲まれた 「神楽座」 で行われます。
演目の説明の後、打囃(うちはやし) 羽能の舞(はのうのまい) 釜清め 御幣招(ごへいまねき)
湯上 掻湯(かきゆ) 笹舞 射祓(いはらい) 剣舞 毛止幾(もどき)と行われます。
笹舞では、左右に振った笹からの飛び散った湯を 「花」 といい、これを受けると一年間、無病息災
で過ごせるそうです。
湯釜に幣を入れて掻き回すと、泡が浮き上がってくる。 湯玉 (湯花) といい、湯玉の状態で
その年の農作物の吉凶を占ったそうです。 因みに、今年も豊作とのことでしたよ。
この日の気温は33度。 釜焚きの方も、かち割り (氷) を首筋に当てたりと大変そうでした。
射祓いという弓の舞で、竹製の矢を四方に射て悪しき者たちを射祓い清める。
五本目は正面に向けて、射る真似事をするだけ。 正面には神様が鎮座しているからだそうです。
最後は、天狗の面を付けた者と、黒い面を付けた (山ノ神) の二人が、面白おかしく舞う
「剣舞・もどき」
山ノ神は道化役で、神前のお供物 (菓子) を観客に撒くが、狙いを定めた方向とは逆の
方向に撒いたりして観客を笑わせて 「湯花神楽」 は終了しました。
次号は 「面掛行列」 の様子をお届けします。