鎌倉好き集まれ!ISM-ingさんの鎌倉リポート・第1号(2003年10月2日)

眺めのいい場所、うまいモノ/円覚寺・長谷観音

雲頂禅庵から円覚寺への小路にて

 北鎌倉で横須賀線を降りると、そのまま円覚寺の総門に直行!
という方が多いのですが、今度は試しに線路ぞいの小道を逆方向
の大船へ足を向けてみてください。横須賀線ホームの中間あたり
でいかにも鎌倉らしい小さな洞門を潜ります。この洞門のすぐ先
に「雲頂禅庵」へ続く細道が右手に伸びています。「雲頂禅庵」
は円覚寺の塔頭のひとつですが、訪れる人も少なく静かな北鎌倉
を満喫したい方にオススメ。長い石段を上り詰めたらひと休み。
一番上の段に腰掛けて目の前に広がる北鎌倉の谷(やと)の眺め
を満喫しながら持参した飲み物で喉を潤します。これが旨い!!
休憩を終えたら北鎌倉の谷の眺めを右手に見ながら「雲頂禅庵」
前の小道を円覚寺の方向に歩いていきます。250m程歩くと・・・
何時の間にか円覚寺の境内に入り込んでしまっている自分を発見
する筈です。すぐ右手に料金所が見えますから、拝観料をお納め
するのをお忘れなく(^O^)
 見どころの多い円覚寺ですが「いい眺めで旨いもの」となれば
がんばって国宝の洪鐘(おおがね)を目指しましょう。143段の
石段は辛いけど、ゴールには居心地の良い茶店が待っています。
洪鐘脇にある弁天堂茶店です。緋もうせんの縁台に座ると向いの
東慶寺(駆け込み寺)の可愛い屋根が寄り添う眺めも最高です。

弁天堂茶店からの眺め

円覚寺・弁天堂茶店の甘酒

 寒い季節なら甘酒、夏ならところてん(どちらも¥500)など
はいかが?付近の森には栗鼠が多く、天井の梁をちょろちょろと
走り回る姿も微笑ましく、疲れも吹き飛ぶ思いです。
 次のとっておきの場所は長谷観音の茶店「潮音亭」。観音さま
を安置する観音堂を出てすぐ右手、由比ヶ浜の海を一望する見晴
らし台のすぐ隣にあります。ここでは是非窓際に並ぶカウンター
風の席に座ってください。茶店に居ながらにして広やかな相模湾
の眺望が存分に楽しめます。
もし、あなたが江ノ電の「のりおりくん」(B券¥580で江ノ電が
一日乗り放題!の周遊券)で鎌倉散策中なら、長谷観音の料金所
で忘れずに券を提示してください。お寺から何らかのサービスが
受けられるはず。ちなみに今年の8月時点では「鎌倉長谷寺」の
ロゴが入ったありがた~~いボールペンを配っていました。

長谷観音・見晴らし台にて

長谷観音「潮音亭」の縁起物「赤飯」

 今年は8月10日、台風一過の晴天の日に行ったのですが、この
日は年に一度の四万六千日(しまんろくせんにち)の日。この日
お参りをすると四万六千日分の御利益があるという何ともおトク
な日だったのです。そんな訳で茶店でいただいたのは縁起ものの
赤飯(¥400)。これがほっくりとしてなんとも美味!テーブル
にはフリカケ(胡麻&胡麻キムチの2種類)の瓶も置いてあって
これまたありがた~い。この他に縁起物として「良縁厄除団子」
(みたらしとあんこの2種類/1本¥150)が有名。甘味やそば、
おでんもあり、隣の見晴し台のベンチで食べることもできます。

と、いうわけで第1号レポートはおしまいです。
おつきあいいただき、ありがとうございました。