鎌倉好き集まれ!一止散人さんの鎌倉リポート・第1号(2002年10月25日)

長谷・由比ガ浜あたり

自転車や原付が絶え間なく通る。

 安斉商店と宮代商店の間の路地。
交通量の多いバス通りを避け、地元の人が抜け道に使っているようです。
庭先の木の実に、秋の風情が漂います。

秋に明りをともす花。

 その道端には名残のシュウメイギクが。
安斉商店から続く漆黒の板塀に、純白の花が輝いて見えました。
ここで早速一枚。

お二人が石段の上に。

 甘縄神明宮前の洋館を描いていたら、文学館方面から有風亭の青木さんが新人さんを連れて登場。名所案内の研修中でした。私の左脇に停車したので、すかさずパチリ!
 平日の日中は人力車の研修によく出会います。スケッチしながらその声に耳をひそめて、知らないことに思わず「なるほど、、。」とうなずくことも。

全体を描いたものの、部分です。

 鎌倉洋館の雄、文学館。
 全体のデザインや色合い、細部のつくりの見事さ、海を臨み、山に抱かれたロケーション、何をとっても最高ですね。じっくり腰を据えて描いたものの、その迫力に圧倒されてしまいました。
 よく出会うと言えば、スケッチのグループもまた然り。私のような年で描いていると珍しいのか、時々声を掛けて下さいます。

二階を見てみたい、、。

 由比ヶ浜大通りの新聞屋。こちらはまるで神社のミニチュア版!
屋根を張り出し、カッコいいだろう、と主張しています。このあたりは表通り、裏道を問わず、味のある日本家屋や洋館が散在して、建物好きにはたまらないエリア。
 鎌倉の風情は、古いものが大切にされ、人々の生活に息づきながらそれらが呼吸して生まれているような気がします。

 鎌倉市の全図を眺めて、思い立ったところに出かけるのが一止散人の歩き方。目的地を二ヶ所ほど決めて、後は気分次第。この気分次第が結構楽しく、思わぬものや風景を見つけてそちらがメインになることもしばしば、、。そんな時、この町の奥行きの深さに、いつも参ってしまうのです。