鎌倉好き集まれ!一止散人さんの鎌倉リポート・第21号(2004年3月31日)

鎌倉八景 其の三

 鎌倉八景絵葉書 「由比の帰帆」

 ◎春風を孕帆影や由比ヶ浜   良 喜
 ◎由比ヶ浜波間に霞真帆片帆  松 葉

 木立の向こうに広がる大きな由比ヶ浜。目線の高さは成就院前以上だし、この場所、果たしてどこかな~、と思案していていました。ひょっとしたらと向かったのが、、、

写真右手には、コッホ博士の碑がひっそりと立って。

 、、ここ、霊仙山頂です。海岸線も写真と一致しました。
 極楽寺駅から南下して、ここかな?と狙った登山口をくぐり、落ち葉の降り積もった石段のアップダウンを繰り返しながら、どうにかたどり着くことができました。下は坂ノ下の海浜公園、目の前は絶壁になっていて、鳥になったような開放感が心地いい!左手は、大仏まで見渡せます。
 鎌倉時代には極楽寺の支院、仏法寺のあったところ。今はほとんど人が訪れないこの山頂で、忍性の雨乞いシーンを想像してみました、、。
 鎌倉八景絵葉書 「光明の夕照」

 ◎山門に映ゆる夕日や百舌の声  豊 月
 ◎蜻蛉や天照山に夕つく日    沖 舟

 手前に見える光明寺の屋根は今もそのまま。でも民家は全然違いますね。ところどころに見える洋館風の屋根は、やはり別荘かな、、。
 木が三本とも海風に煽られて右に傾いていますが、材木座を歩きながら、海岸に近い大木を見ると、なるほど同じような格好をしています。
 建物は変わったとはいえ、絶景には古今変わりのない裏山からの夕景。フラっと夕日を見に出かけますが、いつも思うのは、将来住むなら材木座がいいな~、ってことですね。

極楽、極楽(_ _)zzz...

 光明寺といえば猫、というわけで一枚。

 このミケは総門の下が指定席。いくら近寄ってもピクリともしないで、ただ(-_-)zzz...
 スケッチのときも、おかげでジックリ描けました。
 
 鎌倉アニマルモデル部門最優秀賞ですか、ね。